大分県豊後高田市で毎年1月に行われる奇祭「ホーランエンヤ」。大漁旗や吹き流しで飾られた宝来船に、 裸の若者たち が乗り込み、「ホーランエンヤ、エンヤサノサッサ」の掛け声とともに 桂川 を漕ぎ上がる勇壮な祭りです。
今回は、ホーランエンヤの歴史、見どころ、そして基本情報をご紹介します。
ホーランエンヤの歴史を紐解く
海の安全を願う、豊後高田の伝統
ホーランエンヤは、 江戸時代中期 に始まったとされる伝統行事。当時、豊後高田は島原藩の領地で、年貢米を大阪の蔵屋敷に船で運んでいました。その 航海の安全と豊漁を祈願 するために行われたのが始まりです。
「ホーランエンヤ」の由来
「ホーランエンヤ」という掛け声は、 船を漕ぐ時の掛け声 と 豊漁を祈る言葉 が合わさったものと言われています。
時代の変化とともに
明治時代に入ると、年貢米の輸送は陸路へと変わりましたが、ホーランエンヤは地域の伝統行事として受け継がれてきました。現在では、 海の男の心意気 を示す祭りとして、多くの人々に親しまれています。
ホーランエンヤの見どころ
寒中を駆け抜ける若者たち
ホーランエンヤ最大の見どころは、 裸の若者たち が宝来船を漕ぎ、 寒流の中に飛び込んで祝儀物を受け取る 姿です。その勇ましい姿は、見る者を圧倒します。
ジグザグに進む宝来船
若者たちは、宝来船を ジグザグに漕ぎながら 若宮八幡神社を目指します。これは、 悪霊を惑わす 意味があると言われています。
福を呼ぶ祝いもち
宝来船からは、 色とりどりの祝いもち が投げられます。この餅を拾うと 福が訪れる と言われています。
よくある質問
Q. ホーランエンヤはいつ行われますか?
A. 毎年1月8日の午前10時頃から行われます。
Q. 宝来船に乗るにはどうすればいいですか?
A. 宝来船に乗ることができるのは、地元の若者たちです。事前に選考会があり、選ばれた者だけが参加できます。
Q. 見学する際の注意点はありますか?
A. 当日は大変冷え込みますので、暖かい服装でお越しください。また、会場周辺は大変混雑しますので、時間に余裕を持ってお越しください。
ホーランエンヤ 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
開催日時 | 2025年1月8日(水) 午前10時頃~ |
開催場所 | 大分県豊後高田市 桂川河口付近 (玉津~御玉) |
アクセス | JR宇佐駅からバスで10分、「豊後高田」下車徒歩5分 東九州自動車道 宇佐ICから車で約25分 |
駐車場 | あり (500台、無料) |
お問い合わせ | 豊後高田市商工観光課 (0978-22-3100) |
まとめ
豊後高田の伝統行事「ホーランエンヤ」。寒さに負けず、勇壮に船を漕ぐ若者たちの姿は、見る人の心を熱くします。ぜひ、この機会に豊後高田市を訪れて、歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか?