春の訪れを告げる「柳川雛祭り さげもんめぐり」。

福岡県柳川市は、水路が縦横に走る水の都。

「さげもん」と呼ばれる、柳川地方独特のつるし飾りが、街全体を華やかに彩ります。

さげもんってなに?

「さげもん」とは、柳川地方独特のつるし飾りのこと。女の子の健やかな成長を願って、様々な縁起物を色鮮やかな糸で吊るしたもので、江戸時代末期から伝わる伝統的な文化です。

柳川では、女の子が生まれると初節句のお祝いとして、お雛様の代わりに古着の端切れで小物を作り飾ってお祝いする習慣がありました。これが「さげもん」の始まりと言われています。

さげもんの歴史

柳川では、女の子が生まれると初節句のお祝いとして、お雛様の代わりに古着の端切れで小物を作り飾ってお祝いする習慣がありました。これが「さげもん」の始まりと言われています。

さげもんの原型は、江戸時代の奥女中たちが姫の成長を祝って手作りしたつるし飾りでした。当時の女性は裁縫の技術を身につけることが必須であり、その技術を用いて、人形や動物、お花などをつるしたものがさげもんの原型となりました。

やがて、この風習が庶民にも広まり、女の子の初節句を祝うための飾りとして、さげもんが作られるようになりました。さげもんには、鶴やウサギ、ひよこ、這い人形など、縁起の良い小物がたくさん飾られています。これらの小物には、それぞれ意味があり、女の子の幸せや健康を願う親の気持ちが込められています。

さげもんめぐりの始まり

「さげもんめぐり」は、もともと各家庭で行われていたさげもん飾りを、より多くの人に見てもらおうと始まったイベントです。昭和63年(1988年)に「柳川雛祭り」として始まり、その後「さげもんめぐり」として親しまれるようになりました。

現在では、柳川市全体がさげもんで彩られ、観光客だけでなく、地元の人々も楽しむことができるイベントとなっています。期間中は、さげもんの展示だけでなく、様々なイベントや催し物も行われ、柳川の街全体がひな祭りムード一色になります。

さげもんにはどんな意味があるの?

さげもんには、鶴や亀、海老、三番叟など、様々な縁起の良いモチーフが用いられ、それぞれに意味が込められています。

  • :長寿の象徴
  • :長寿の象徴
  • 海老:長寿の象徴
  • 三番叟:能の舞のひとつで、五穀豊穣を願う
  • また、赤やピンク、青、黄など、鮮やかな色使いも特徴的です。水路に面した家々に飾られたさげもんは、柳川ならではの美しい景観を作り出しています。

水郷ならではの雛祭りを楽しもう

  • 川下り: どんこ舟に乗って水路を進むと、両岸に飾られたさげもんを間近で眺められます。
  • 柳川藩主立花邸 御花: 国の名勝に指定された庭園を眺めながら、さげもんの美しさを堪能できます。
  • 北原白秋生家: 詩人・北原白秋の生家に飾られたさげもんは、どこか懐かしい雰囲気。
  • おひな様水上パレード: お内裏様とお雛様を乗せた舟が、水路を優雅にパレードします。
  • 流し雛祭: 女の子の健やかな成長を願って、雛人形を川に流します。

開催情報

開催期間2025年2月11日(火・祝)~4月3日(木)
会場福岡県柳川市一帯
アクセス西鉄天神大牟田線 西鉄柳川駅から徒歩約15分
問い合わせ先柳川雛祭り実行委員会 TEL:0944-73-2145

よくある質問

Q: 柳川雛祭り さげもんめぐりとは?

A: 柳川雛祭り「さげもんめぐり」は、福岡県柳川市で毎年開催されるひな祭りイベントです。期間中は、市内の各家庭や商店に色鮮やかな「さげもん」と呼ばれるつるし飾りが飾られ、街全体が華やかな雰囲気に包まれます。

Q: さげもんとは?

A: さげもんとは、女の子の成長を祝って飾られる柳川地方独特のつるし飾りです。様々な縁起の良いモチーフが飾られており、一つ一つに願いが込められています。

Q: 開催期間は?

A: 柳川雛祭り さげもんめぐりは、例年2月中旬から4月上旬頃まで開催されます。具体的な日程は年によって異なるため、柳川市観光協会のホームページなどでご確認ください。

Q: 開催場所は?

A: 柳川市内の各家庭や商店、観光施設などでさげもんを見ることができます。特に、柳川川下りの船上から眺めるさげもんは格別です。

Q: アクセス方法は?

A: 西鉄柳川駅から徒歩圏内です。また、福岡市内や久留米市などからバスも運行されています。

Q: 料金は?

A: さげもんの見学は無料ですが、一部施設では入場料が必要な場合があります。また、川下りや食事などは別途料金がかかります。

「柳川雛祭り さげもんめぐり」で、水郷ならではの華やかな雛祭りをお楽しみください。

By kyushutv

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