日本の金融史と建築技術の粋が融合した場所、それが中国労働金庫下関支店です。

かつての銀行街に堂々と佇むこの建物は、単なる金融機関の枠を超え、歴史と技術革新の物語を今に伝えています。

建物は、明治時代に設立された不動貯金銀行の下関支店として誕生しました。

その後、日本貯蓄銀行、協和銀行を経て、昭和48年に山口県労働金庫下関支店となり、現在に至ります。

この建物の最大の特徴は、戦前の日本で稀に見る「免震構造」を採用している点です。

設計には、免震構造のパイオニアである岡隆一が携わり、地震の揺れから建物を守る独自の技術が組み込まれています。

建築様式も魅力的です。戦前の銀行建築といえば重厚な石造りが主流でしたが、この建物は西欧の古典主義風のデザインを取り入れ、正面の列柱や出入り口に優美な装飾が施されています。

見どころ

  • 免震構造:
    • 戦前の日本で数少ない免震建築。
    • 地震大国日本における建築技術の進歩を感じることができます。
  • 建築様式:
    • 西欧の古典主義風のデザイン。
    • 優美な装飾が施された外観は、当時の銀行建築の中でも異彩を放っています。
  • 歴史:
    • 明治から昭和にかけて、日本の金融史を支えてきた建物。
    • 時代ごとの変遷を感じることができます。

基本情報

項目情報
住所山口県下関市南部町21-23
電話番号083-223-8141
営業時間9:00~15:00
休館日土曜、日曜、祝日
料金なし
その他・お知らせ平日のみ見学可
駐車場あり

中国労働金庫下関支店は、歴史と建築技術に興味のある方におすすめのスポットです。建物を見学しながら、日本の金融史や免震技術の進化に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

By kyushutv

九州のイベント•地域情報をお伝えするWebメディア「九州TV」です。