博多商人の正月は、ここから始まる!

福岡市博多区にある「十日恵比須神社(とおかえびすじんじゃ)」。

毎年1月8日から11日までの4日間、博多の新春を彩る最大級の祭り**「十日恵比須正月大祭」**が開催されます。

「商売繁昌」「家内安全」のご利益を求め、期間中で約100万人もの参拝者が訪れるこの祭り。

2026年も、縁起物を求める長い行列と、参道にひしめく約300店もの露店で、熱気あふれる正月風景が広がります。

名物「福引」や、金運アップの「えびす銭」、そして艶やかな「徒歩詣り」など、見どころ満載の大祭を完全ガイド!


1. 4日間続く「えびす様」の祭り

祭りは以下のスケジュールで進行し、それぞれに異なる魅力があります。

  • 1月8日「初えびす」: 祭りの幕開け。
  • 1月9日「宵えびす」: 夜にかけて大いに賑わいます。午後の「徒歩詣り」は必見。
  • 1月10日「正大祭(しょうたいさい)」: 最も重要な祭典が行われる日。
  • 1月11日「残りえびす」: 祭りの締めくくり。「残り福」を求めて多くの人が訪れます。

境内には、「大当たりー!」「末広がりー!」と威勢の良い声が響く名物**「福引」**があり、福笹や熊手などの縁起物を手にした人々の笑顔で溢れます。

2. 必見!華やかな「徒歩詣り(かちまいり)」

祭りの華となるのが、1月9日(宵えびす)の午後に行われる**「徒歩詣り(かちまいり)」**です。

  • 博多の芸妓さんが練り歩く:博多券番(芸妓さんの事務所)のきれいどころが、紋付正装に稲穂のかんざしを挿した艶やかな姿で登場します。
  • 三味線と太鼓の音色:「しゃぎり」と呼ばれるお囃子とともに、島田髷(しまだまげ)を結った芸妓さんたちが神社へ参拝する光景は、博多ならではの粋と情緒に満ちています。カメラを構える人が殺到する人気の行事です。

3. 財布のお守り「えびす銭」で金運UP!

多くの参拝者が長い行列を作ってでも手に入れたいのが**「えびす銭(ぜに)」**です。

  • 種銭(たねせん)の風習:これは、えびす様から商いの元手(種銭)としてお金を借り、それを元手に商売に励み、1年後に増やして(倍にして)お返しするという古くからの風習です。
  • 循環する福:財布に入れておくと金運や幸運を招くとされ、1年後にお礼参りとしてお返しし、また新しいえびす銭を借りて帰ります。「返しては借りる」ことで、福を呼び込み続けるのです。

Editor’s Note: 混雑とアクセス

期間中、特に夕方から夜にかけては大変な混雑となります。神社周辺に駐車場はなく、交通規制も敷かれるため、車での来場は絶対に避けましょう。

地下鉄「千代県庁口」駅から徒歩5分、またはJR「吉塚駅」から徒歩約10分とアクセスは抜群です。


基本情報 (Access & Info)

項目詳細
行事名十日恵比須正月大祭
開催期間2026年1月8日(木)~1月11日(日)
開催場所十日恵比須神社(福岡県福岡市博多区東公園7-1)
主な行事9日午後:徒歩詣り(かちまいり)
期間中:福引、えびす銭授与など
ご利益商売繁盛、家内安全、開運招福
アクセス福岡市営地下鉄「千代県庁口」駅から徒歩約5分
JR「吉塚駅」から徒歩約10分
駐車場なし(公共交通機関をご利用ください)
お問い合わせ092-651-1563(十日恵比須神社)
公式サイト十日恵比須神社 公式サイト

よくある質問 (FAQ)

Q. 「えびす銭」は初めてでも借りられますか?

はい、どなたでも授与いただけます(初穂料が必要です)。初めての方は、授与所でその旨を伝え、新しいえびす銭をお受けください。

Q. 露店(屋台)は出ていますか?

はい、参道や東公園周辺には約300店もの露店が立ち並びます。はしまき、梅ヶ枝餅、焼き鳥など、博多の美味しいものが勢揃いし、これを目当てに来る人も多いです。

Q. 最も混雑する時間は?

9日・10日の夕方から夜にかけてがピークです。福引や参拝に数時間並ぶこともあります。比較的空いているのは、早朝や平日の昼間ですが、それでも人は多いです。


【まとめ】

博多商人の活気と、美しい芸妓さんの行列、そして美味しい屋台グルメ。

「十日恵比須」に行かなければ博多の正月は終わりません。

2026年の商売繁盛は、えびす様の笑顔と「えびす銭」に託しましょう!

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By kyushutv

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