
江戸の栄華を今に伝える、九州最大級のひな祭り。
大分県日田市(ひたし)。
かつて江戸幕府の直轄地「天領(てんりょう)」として栄え、九州の政治・経済の中心地だったこの町には、豪商たちが京や大阪から買い求めた、とてつもなく豪華な雛人形が数多く残されています。
**2026年2月15日(日)から3月31日(火)まで開催される「天領日田おひなまつり」**は、普段は眠っているこれらの国宝級のお雛様が一斉に公開される、一年で最も華やかな期間です。
重要文化財の商家や、レトロな町並みを巡りながら楽しむ、日田ならではの「大人のおひな祭り」をご案内します。
1. なぜ日田の雛人形は「豪華」なのか?
日田のお雛様は、他の地域とは一線を画す「豪華さ」と「種類の多さ」が特徴です。
- 天領の富:日田は幕府直轄地として莫大な富が集まる場所でした。当時の豪商たちは「掛屋(かけや)」として大名にお金を貸すほどの経済力を持ち、京都や大阪から最高級の人形や道具を買い集めました。
- 多彩なコレクション:享保雛(きょうほびな)や古今雛(こきんびな)といった歴史的な人形から、高さ数メートルにも及ぶ巨大な「御殿飾り」、そして庶民の間で親しまれた紙と布の「おきあげ雛」まで、バラエティ豊かな雛人形を見ることができます。
2. 2つのエリアを散策しよう
おひなまつりの舞台は、JR日田駅を挟んだ2つの歴史地区です。
- 豆田町(まめだまち)エリア:「九州の小京都」とも呼ばれる、白壁の土蔵や商家が建ち並ぶエリアです。**国指定重要文化財「草野本家」**では、この時期だけ特別に秘蔵の雛人形が公開されます。
- 注: 草野本家の公開期間は2月14日~3月22日(木曜定休)など、施設により異なります。
- 隈町(くままち)エリア:三隈川沿いに広がる、かつての商業の中心地です。温泉宿や老舗の商店が多く、落ち着いた雰囲気の中で雛めぐりが楽しめます。
3. 日田グルメも忘れずに!「日田焼きそば」&「うなぎ」
雛めぐりで歩き回ってお腹が空いたら、日田名物でエネルギーチャージを。
- 日田焼きそば:パリパリに焼いた麺と、シャキシャキのモヤシが特徴のB級グルメ。豆田町周辺にも人気店が点在しています。
- 日田まぶし(うなぎ):水郷・日田は鰻も絶品。刻んだ鰻を薬味やお茶漬けで楽しむ「日田まぶし」は、散策の合間のちょっと贅沢なランチにぴったりです。
Editor’s Note: レンタサイクルが便利
日田駅から豆田町までは徒歩15〜20分ほどかかります。駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りると、豆田町と隈町の両方を効率よく回れて便利です。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| イベント名 | 天領日田おひなまつり |
| 開催期間 | 2026年2月15日(日)~3月31日(火) |
| 公開時間 | 施設により異なる(概ね9:00~17:00頃) |
| 開催場所 | 日田市 豆田町・隈町 ほかの各施設 |
| 料金 | 施設により入場料が必要(300円~500円程度が多い) |
| アクセス | JR久大本線「日田駅」下車 ・豆田町へ:徒歩約15~20分 ・隈町へ:徒歩約15分 大分自動車道「日田IC」から車で約10分 |
| 駐車場 | あり(市営駐車場など・無料/有料あり) |
| お問い合わせ | 0973-22-2036(日田市観光協会) |
| 公式サイト | おいでひた(日田市観光協会) |
よくある質問 (FAQ)
Q. 全部の施設を見るにはどのくらい時間がかかりますか?
A. 公開施設は十数か所あります。主要な3〜4箇所を巡ってランチをするなら、半日(3〜4時間)程度見ておくと良いでしょう。全ての施設をじっくり見るなら一日必要です。
Q. お得なチケットはありますか?
A. 例年、期間中は複数の施設に入館できる「おひなまつり手形」やクーポン付きマップなどが販売されることがあります。日田駅前の観光案内所で最新情報をチェックしてみてください。
Q. 「草野本家」はいつ行けば見られますか?
A. 草野本家は公開期間が他と少し異なり、2026年は2月14日~3月22日の予定です。また、毎週木曜日は定休日ですのでご注意ください。
【まとめ】
2026年の春は、江戸時代の豪商気分で「おひなさま」を愛でる旅へ。
白壁の町並みを歩き、パリパリの焼きそばを食べ、温泉に浸かる。
日田の魅力が凝縮されたこの時期に、ぜひお出かけください!