修正鬼会とは、国東六郷満山に伝わる正月の民族行事で、古くから続く貴重な伝統文化です。伝承によれば、養老年間(717~723年)に六郷満山を開いた僧仁聞(にんもん)が、無病息災や五穀豊穣を祈願して始めたとされています。

現在は、豊後高田市天念寺で旧正月7日に毎年、国東町の成仏寺(旧正月5日)と岩戸寺(旧正月7日)で毎年交互に行われています。当日は、各寺院から集合した僧侶によって午後3時ごろから夕方まで勤行が続き、夜には大タイマツに火をつけて荘厳な火の祭典が始まります。

講堂では、米華(まいけ)、開白(かいびゃく)、香水(こうすい)、四方固め、鈴鬼などが古式にのっとって行われます。その後、荒鬼が登場し、タイマツを持って堂内を荒々しく舞った後、参拝者に無病息災の火の粉を振りかけます。成仏寺と岩戸寺は、この後、村を回って祈りを捧げます。

行事が終わると、国東の里は清々しい夜明けを迎えます。この修正鬼会は、神仏混淆の色彩が濃く、芸能史的に貴重なものであり、国指定の重要無形民俗文化財です。

アクセス情報

所在地〒879 – 0731 大分県豊後高田市長岩屋
開催期間2023年1月28日  15:00~23:00頃(見どころは22:00頃の鬼登場) ※状況により一般公開は中止となる場合があります。
開催場所大分県豊後高田市 天念寺 講堂
交通アクセスJR日豊本線「宇佐駅」から「豊後高田行」のバス「豊後高田バスターミナル」~車約20分、または東九州自動車道「宇佐IC」から車約40分
主催長岩屋地区
料金無料 ※講堂への入場は事前予約制。詳細はホームページもしくは電話でご確認ください。
問合せ先豊後高田市役所商工観光課 0978-22-3100
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