宮崎県美郷町南郷で、毎年1月下旬に開催される「師走まつり」。2泊3日間にわたって行われるこの祭りは、百済王族の伝説を今に伝える、全国的にも珍しい貴重な民俗行事です。
師走まつりとは?
師走まつりは、木城町の比木神社に祀られている王子・福智王のご神体が、父・禎嘉王を祀る美郷町の神門神社まで巡行し、年に一度の親子対面を果たすという伝説を再現したものです。
1日目は「のぼりまし」と呼ばれ、比木神社を出発した一行が、金ケ浜の海で禊を行うなど、各地で神事を行いながら神門神社を目指します。
2日目は、神門神社で御神体の衣替えの儀式や神楽奉納などが行われます。そして最終日となる3日目は「くだりまし」と呼ばれ、一行は「ヘグロ塗り」と呼ばれる顔に墨を塗り合う儀式を行い、比木神社へと帰路につきます。
師走まつりの見どころ
- のぼりまし: 一行が神門神社へ向かう道中、様々な神事が行われます。
- 迎え火: 田んぼに建てられた櫓に火が灯される様子は、幻想的です。
- 神楽奉納: 神門神社で奉納される神楽は、見応えがあります。
- 衣替えの儀式: 御神体の衣替えは、厳かな雰囲気で行われます。
- ヘグロ塗り: 顔に墨を塗り合う様子は、師走まつりならではです。
師走まつりの基本情報
項目 | 内容 |
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開催期間 | 1月下旬の金曜日~日曜日 |
開催場所 | 神門神社(宮崎県東臼杵郡美郷町南郷神門) |
アクセス情報 | 宮崎空港から車で約1時間30分 |
問い合わせ先 | 美郷町観光協会(0982-62-4111) |
まとめ
師走まつりは、百済王族の伝説を今に伝える、歴史と文化の詰まった祭りです。ぜひ、美郷町を訪れて、その独特な雰囲気を体感してください。