山口県下関市長府。城下町の面影を色濃く残す古江小路に、ひときわ目を引く建造物があります。それが菅家長屋門です。長府藩の藩医を務めた菅家の邸宅跡に建つこの門は、当時の武家屋敷の様式を今に伝える貴重な遺構です。

菅家とは?

菅家は、代々長府藩の藩医と侍講職(藩主の子弟に学問を教える役職)を務めた家柄。医学だけでなく、学問にも精通していたことから、藩の中でも高い地位と格式を誇っていたことが伺えます。

菅家長屋門の特徴

  • 長屋門: 門の両側に使用人などが住む長屋が設けられている形式の門。武家屋敷などでよく見られました。
  • 建築様式: 切妻造、本瓦葺。簡素ながらも風格のある佇まいです。
  • 当時の姿をそのままに: 建築当時の姿をほぼ完全に残している貴重な建造物です。

菅家長屋門の見どころ

  • 重厚な門構え: 当時の武士の暮らしぶりを偲ばせる重厚な門構えは必見です。
  • 格式高い本瓦葺の屋根: 本瓦葺の屋根は、菅家の格式の高さを象徴しています。
  • 古江小路の景観との調和: 土塀が続く古江小路の景観に溶け込み、城下町の風情をより一層引き立てています。

菅家長屋門の基本情報

項目内容
住所〒752-0927 山口県下関市長府古江小路町
アクセスJR下関駅よりバスで「城下町長府」バス停下車、徒歩約10分
駐車場周辺に有料駐車場あり

菅家長屋門周辺の観光スポット

  • 古江小路: 土塀が続く美しい通り。
  • 長府毛利邸: 長府藩主・毛利家の邸宅跡。
  • 忌宮神社: 長府の総鎮守。安産祈願で有名です。
  • 功山寺: 高杉晋作が挙兵した場所として知られる寺院。

まとめ

菅家長屋門は、下関市長府の歴史と文化を感じることができる貴重な建造物です。古江小路の散策と合わせて、ぜひ訪れてみてください。

By kyushutv

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