山口県下関市長府。かつて長府毛利藩の城下町として栄えたこの地に、時が止まったかのような通りがあります。それが古江小路です。今回は、古江小路の魅力をより深く掘り下げ、歴史や見どころ、周辺情報などを詳しくご紹介します。
古江小路の歴史を紐解く
- 長府毛利藩の城下町: 古江小路は、長府毛利藩の城下町として発展しました。毛利家は、関ヶ原の戦いで敗れた後、長州藩(現在の山口県)の萩に移されましたが、支藩として長府藩が置かれ、この地を治めていました。
- 武家屋敷の面影: 古江小路には、かつて武家屋敷が立ち並んでいました。現在も残る土塀や石垣は、当時の面影を偲ばせる貴重なものです。
- 防衛のための工夫: 道が曲がりくねっているのは、敵の侵入を防ぐための工夫だったと言われています。また、土塀は、外からの視線を遮り、プライバシーを守る役割も果たしていました。
古江小路を歩く
- 土塀と石垣: 古江小路の最大の魅力は、なんといっても美しい土塀と石垣です。土塀は、粘土と砂利を混ぜて作られています。年月を経た土塀は、独特の風合いを醸し出し、歴史の重みを感じさせます。
- 経年劣化によるひび割れや苔むした様子
- 雨に濡れて色が濃くなった土塀
- 部分的に修復された跡など
- 菅家長屋門: 菅家は、長府藩の藩医と侍講職を務めた家柄です。その長屋門は、建築当時の姿をほぼ完全に残しており、貴重な歴史的建造物となっています。武家屋敷とは異なる、独特の建築様式に注目してみましょう。
- 門の構造や装飾
- 使用されている木材の種類
- 昔の暮らしを想像させる
- 切り通し: 長府中学校門から毛利邸へ抜ける道は、「切り通し」と呼ばれています。土塀に囲まれた、風情ある風景が広がります。高低差があるため、道の両側には石垣が築かれ、独特の景観を作り出しています。
- 切り通しの風景
- 石垣の積み方
- 周囲の植栽
古江小路をもっと楽しむ
- 静寂を楽しむ: 古江小路は、現在も住宅地として利用されています。観光地化されていないため、静かで落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと散策を楽しむことができます。
- 路地裏探検: 古江小路には、細い路地がたくさんあります。路地裏に入ってみると、新たな発見があるかもしれません。
- 写真撮影: 古江小路は、写真撮影にも最適な場所です。土塀や石垣、石畳など、フォトジェニックなスポットがたくさんあります。
アクセス
- JR下関駅よりバスで「城下町長府」バス停下車、徒歩約10分
- 車の場合、下関ICから約15分。周辺に駐車場があります。
まとめ
古江小路は、歴史的な景観を今に伝える貴重な場所です。下関を訪れた際には、ぜひ足を運んで、城下町の風情を感じてみてください。