
2025年8月15日(金)、長崎県島原市で「島原の精霊流し」が執り行われます。長崎市とは一味違う、島原独特の伝統行事として知られ、竹と藁で作られた精霊船に、色鮮やかな「切子灯籠(きりことうろう)」が飾り付けられるのが特徴です。市内数カ所の流し場から有明海へと精霊船が流されるクライマックスは、感動的な光景が広がります。
切子灯籠が輝く島原ならではの精霊船
島原の精霊流しを特徴づけるのは、その美しい切子灯籠です。故人の魂を導くかのように、鮮やかな色彩と繊細な細工が施された切子灯籠が精霊船を華やかに彩ります。日中に準備された船が、夕闇と共に灯りをまとい、幻想的な姿で海へと向かう様子は、まさに島原ならではの夏の風物詩です。
市内には複数の流し場があり、それぞれから船が次々と有明海へと流されていきます。静かに、しかし力強く進む精霊船と、その周りを彩る切子灯籠の光が、見る人の心に深く刻まれることでしょう。
2025年「島原の精霊流し」基本情報
開催日 | 2025年8月15日(金) |
開催地 | 長崎県島原市 島原市内 |
料金 | 見学無料 |
駐車場 | なし |
アクセス | 猛島海岸:島原鉄道「島原駅」より徒歩5分 霊丘海岸:島原鉄道「霊丘公園体育館駅」より徒歩3分 湊新地:島原鉄道「島原船津駅」より徒歩5分 |
お問い合わせ先 | しまばら観光課 TEL:0957-63-1111 |
備考 | 毎年同日開催 |
よくある質問
- Q1: 切子灯籠とはどのようなものですか?
A1: 切子灯籠は、島原地域に伝わる伝統的な灯籠で、竹ひごなどで骨組みを作り、色とりどりの紙やセロハンを貼り付けて作られます。複雑な幾何学模様や花の形など、様々なデザインがあり、明かりが灯ると美しい影絵を浮かび上がらせます。 - Q2: 精霊船はどこから流されますか?
A2: 主な流し場として、猛島海岸、霊丘海岸、湊新地など、島原市内数カ所の海岸線から流されます。それぞれの場所で異なる雰囲気の精霊流しを見学できます。 - Q3: 観覧する際の注意点はありますか?
A3: 故人を偲ぶ厳粛な行事ですので、静かに見学し、節度ある行動を心がけましょう。また、当日は多くの人が訪れるため、公共交通機関の利用をおすすめします。駐車場は用意されていません。
島原の清らかな水と、美しい切子灯籠が織りなす「島原の精霊流し」。故人への想いを込めた幻想的な光景を、ぜひその目で確かめてみませんか?