
山口県下関市にある赤間神宮では、毎年5月2日から4日にかけて「先帝祭」が開催されます。
壇ノ浦の合戦で入水された安徳天皇を偲ぶこの祭りの最大の見どころは、3日に行われる「上臈参拝」です。
豪華絢爛な上臈道中
十二単にうちかけを羽織った5人の太夫が、稚児や官女を従えて赤間神宮へと参拝する姿は、豪華絢爛そのもの。
道中では、太夫が「外八文字」という独特の足さばきを披露し、観客を魅了します。
平家哀話のロマン
合戦から約800年が経った今もなお、この祭りでは平家哀話のロマンと華やかな上臈道中を同時に楽しむことができます。
源平武者行列や様々な神事も行われ、3日間を通して多くの人で賑わいます。
先帝祭の歴史 – 悲劇と鎮魂の物語
先帝祭の起源は、寿永4年(1185年)の壇ノ浦の戦いに遡ります。源氏との戦いに敗れた平家一門は、幼い安徳天皇を擁して入水。二位尼が「海の中にも都はございます」と慰め、安徳天皇を抱いて海に身を投じたという悲劇的な出来事でした。
その後、人々は安徳天皇を偲び、その御霊を慰めるために供養を行ってきました。江戸時代には、この供養が「先帝祭」として形作られ、現在のような形になったと言われています。
上臈参拝は、平家の女官たちが身をやつして里人に混じって参拝した姿を再現したものです。豪華な衣装を身につけた太夫たちが、哀愁を帯びた表情で参道を歩む姿は、平家の興亡と安徳天皇への鎮魂の思いを今に伝えています。
先帝祭のアクセス情報
名称 | 先帝祭(せんていさい) |
---|---|
所在地 | 〒750 – 0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-1 |
開催期間 | 例年5月2日~4日 |
開催場所 | 山口県下関市 赤間神宮 |
交通アクセス | JR山陽本線「下関駅」からバス約10分「赤間神宮前」すぐ |
主催 | 赤間神宮 |
問合せ先 | 赤間神宮 083-231-4138 |
マップ
まとめ
先帝祭は、平家の歴史と文化に触れることができるお祭りです。豪華絢爛な上臈道中を、ぜひ一度生でご覧ください。
よくある質問
- Q: 先帝祭はいつ開催されますか?
- A: 毎年5月2日から4日にかけて開催されます。
- Q: 先帝祭の見どころは?
- A: 最大の見どころは、3日に行われる「上臈参拝」です。豪華な衣装をまとった太夫たちが参道を歩む姿は圧巻です。
- Q: 先帝祭の歴史について教えてください。
- A: 先帝祭は、壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇を偲ぶために、女官たちが身をやつして参拝したことが始まりとされています。