
大分の街に、心躍る秋の訪れを告げる伝統の響き。
かつて「西日本の三大市」と称されたほどの賑わいを見せたという、柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)の仲秋祭「浜の市(はまのいち)」が、今年も開催されます。
荘厳な神幸行列にはじまり、勇壮な神楽、夜空を彩る花火、そして心和む伝統工芸の体験まで。4日間にわたり、歴史と現代の楽しみが美しく融合した光景が繰り広げられます。
この記事では、2025年の「浜の市」のスケジュールから、見逃せないハイライト、アクセス情報までを完全ガイド。ご家族や友人と、大分の豊かな秋を満喫する計画を立ててみませんか。
「浜の市」とは?西日本三大市に数えられた歴史あるお祭り
「浜の市」は、山の上の「本宮」から、海の近くの「仮宮(かりみや)」へ、神様が御神輿(おみこし)に乗って旅をされるお祭り(神幸祭)です。
Point 1:神様が浜へお出ましになる特別な4日間
普段は緑深き杜に鎮座する柞原八幡宮の神様が、年に一度、大分市生石(いくし)の浜にある仮宮(お旅所)へとお出ましになります。この神様の旅路に合わせて、人々が感謝を捧げ、街全体が celebratory ムードに包まれます。
Point 2:江戸時代の賑わいを今に伝える秋の大イベント
江戸時代には、その規模と賑わいから「西日本の三大市」の一つに数えられたほど。今もその伝統を受け継ぎ、神事だけでなく、奉納神楽や花火大会、様々な出店(屋台)が並び、多くの人々で賑わう大分最大の秋祭りとして親しまれています。
2025年 日程と4日間の見どころハイライト
歴史あるお祭りを余すところなく楽しむための、日別の見どころをご紹介します!
【13日(土)】祭りの始まり!御神輿のお出ましと奉納神楽
- 16:30~ 神輿出御(本宮より)
- 17:00~ 奉納神楽いよいよ祭りの幕開け。山の本宮から御神輿が出発し、仮宮へと向かいます。夕暮れからは、荘厳で勇壮な「奉納神楽」が舞われ、境内は神秘的な雰囲気に包まれます。
【14日(日)】必見!夜空を彩る「奉納花火大会」
- 15:00~ 奉納神楽
- 20:00~20:10 奉納花火大会(西大分港)祭りのハイライトの一つ、奉納花火が西大分港の夜空を彩ります。時間は約10分間と短いですが、間近で打ちあがる花火は迫力満点!神様への感謝を込めた美しい光の競演をお楽しみください。
【15日(月・祝)】大分の郷土玩具「一文人形」絵付け体験
- 10:00~13:00 一文人形絵付け体験ワークショップ
- 16:00~ 神輿出御(仮宮より)午前中は、素朴な風合いが愛らしい大分の郷土玩具「一文人形」の絵付け体験を開催。世界に一つだけのオリジナル人形を作ってみませんか。夕方には、神様が仮宮から本宮へとお還りになる、厳かな還御行列が見られます。
【16日(火)】生命をいつくしむ「放生会神事」
- 11:00~ 放生会(ほうじょうえ)神事祭りの締めくくりは、捕らえた生き物を放ち、生命の尊さに感謝する「放生会」。柞原八幡宮の仲秋祭が、もともと放生会から始まったことを今に伝える大切な神事です。
よくある質問(Q&A)
Q. 屋台などは出ますか?
A. はい、「浜の市」という名の通り、仮宮の周辺には多くの出店(屋台)が並び、お祭りグルメや昔ながらのくじ引きなどを楽しむことができます。
Q. 駐車場はありますか?
A. 花火大会の日(14日(日)と推定)には、八幡小学校のグラウンドが臨時駐車場として開放される予定です(19:00~21:00)。ただし、期間中は大変混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。
Q. 雨が降った場合、花火は中止になりますか?
A. 小雨の場合は決行されることが多いですが、荒天の場合は中止となる可能性があります。当日の開催状況については主催者へお問い合わせください。
Q. 観覧や参加は無料ですか?
A. はい、神事の見学や花火の観覧は無料です。ただし、「一文人形絵付け体験」など、一部のワークショップは有料となる場合があります。
基本情報
項目 | 内容 |
名称 | 柞原八幡宮仲秋祭「浜の市」 |
場所 | 柞原八幡宮 仮宮(大分県大分市生石5丁目) |
開催日 | 2025年9月13日(土)~16日(火) ※推定 |
お問い合わせ | ・097-534-0065(柞原八幡宮)<br>・097-532-6880(浜の市臨時電話) |
公式サイト | 柞原八幡宮 公式サイト |
まとめ
歴史ある神事の荘厳さと、花火や屋台で賑わう現代的なお祭りの楽しさ。その両方を一度に味わえるのが「浜の市」の最大の魅力です。
4日間それぞれに見どころがあるので、この記事を参考にあなたの興味に合った日に訪れるのも良いでしょう。
ぜひ、ご家族やご友人と一緒に、大分の豊かな秋を象徴する祭典へお出かけください。