北九州市旧古河鉱業若松ビル

北九州市若松区にある旧古河鉱業若松ビルは、1919年（大正8年）に建設された赤レンガ造りの歴史的建造物です。かつては石炭産業の隆盛を支えた重要な拠点として活躍しました。現在は北九州市の所有となり、多目的ホールやギャラリーなどとして市民に親しまれています。

ルネサンス様式を基調とした美しいデザインは必見です。正面玄関にはアーチや柱が施され、窓枠や軒下などの装飾も凝っています。当時の建築技術の高さをうかがえます。

若松はかつて北九州市最大の炭鉱地として栄え、旧古河鉱業若松ビルは石炭産業の中心地として重要な役割を果たしました。しかし、石炭産業の衰退とともにビルも使われなくなり、解体が検討されました。

解体計画が持ち上がった際、地元住民から歴史的建造物として保存を求める声が上がり、署名活動や寄付金募集などが行われました。その結果、北九州市が建物を取得し、2004年に改修工事が完了しました。

現在は多目的ホールやギャラリー、カフェなどが入居しています。多目的ホールでは講演会やコンサート、展示会などが行われ、市民の交流拠点となっています。

旧古河鉱業若松ビルの周辺には、石炭産業の歴史を伝える施設や観光スポットが数多くあります。ぜひ合わせて訪れてみてください。

【詳細情報】

住所：福岡県北九州市若松区本町1-11-18
電話番号： 093-752-3387
駐車場：あり
休館日 : 火曜日・年末年始
料金 : 無料