
JR門司港駅の目の前、交差点の角に堂々とそびえ立つ「門司郵船ビル」。
1927年(昭和2年)に建てられたこの鉄筋コンクリート造のビルは、かつて日本郵船の門司支店として、大陸へ渡る多くの旅人や貨物を見守ってきた海運の街・門司港の証人です。
現在はテナントビルとして活用されていますが、その重厚な佇まいとレトロな意匠は、街歩きのフォトスポットとして存在感を放っています。
昭和初期の「最新オフィスビル」を愛でる
門司港レトロ地区の多くの建物が赤煉瓦(明治・大正)であるのに対し、門司郵船ビルは昭和初期の鉄筋コンクリート造による、当時の最先端を行く「アメリカン・オフィス・ビルディング」様式です。
観光施設として内部公開されているわけではありませんが、その外観やエントランス周りには見どころが詰まっています。
1. 質実剛健な外観デザイン
華美な装飾を削ぎ落としたシンプルで力強いデザインは、当時のモダニズム建築の特徴をよく表しています。
茶褐色のタイル張りの外壁と、縦のラインを強調した窓の配置が、どっしりとした安定感と歴史の重みを感じさせます。
2. チラリと覗く「レトロな意匠」
建物は現在オフィスビルとして使われていますが、1階エントランス付近(共有部)には建設当時の面影が残されています。
- モザイクタイル: 玄関ホールの床には、美しい幾何学模様のタイルが敷き詰められています。
- 手すりと照明: 階段の重厚な手すりや、天井のクラシカルな照明など、細部に宿る「古き良き時代の職人技」を探してみてください。
Editor’s Note: 1階のコンビニもレトロ仕様?
ビルの1階にはコンビニ(ファミリーマート)が入居していますが、景観に配慮して看板の色が通常の青・緑ではなく、**茶色(セピア色)**になっているのが特徴です。「レトロなファミマ」として、ちょっとした話題のスポットでもあります。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 施設名 | 門司郵船ビル(JP門司港ビル) |
| 住所 | 福岡県北九州市門司区港町7-8 |
| 見学 | 外観見学のみ (内部はオフィス・テナントのため関係者以外立入不可の場合あり) |
| アクセス | JR「門司港駅」から徒歩約3分(駅前交差点すぐ) |
| 駐車場 | なし(近隣のコインパーキングを利用) |
よくある質問 (FAQ)
Q. 中に入って見学できますか?
基本的には外観の見学となります。現在はテナントビル(JP門司港ビル)として運用されており、オフィスフロアなどは一般公開されていません。1階のコンビニエンスストアや一部のエントランスホール付近で、建物の雰囲気を感じることができます。
Q. 門司港駅からの行き方は?
JR門司港駅の改札を出て、駅前の信号を渡ってすぐ右手前方に見える大きなビルです。駅の目の前にあるため、迷うことはありません。
Q. 写真撮影のポイントは?
交差点の対角線側(門司港駅側)から撮影すると、建物の全景をきれいに収めることができます。また、夜は街灯に照らされたシックな雰囲気が漂い、昼間とは違った魅力があります。
【まとめ】
華やかな赤煉瓦建築とは一味違う、昭和モダンの渋さが光る「門司郵船ビル」。
門司港駅を降りてすぐの場所にありますので、レトロ地区散策の第一歩として、まずはこのビルの前で記念撮影はいかがでしょうか?
1階の「茶色いコンビニ」もお見逃しなく!