
燃え盛る炎の中、1年ぶりの再会を果たす父と子。
宮崎県の山間部、美郷町南郷神門(みかど)地区。ここに、日本国内でも類を見ない壮大なドラマを持つ祭りがあります。
それが、国の選択無形民俗文化財にも指定されている**「師走(しわす)祭り」**です。
約90km離れた木城町から、息子の神様(福智王)が、父の神様(禎嘉王)に会いに来る——。
1300年以上語り継がれる百済王族の悲哀と絆の物語が、2026年1月16日から3日間にわたって再現されます。
クライマックスは初日!天を焦がす「迎え火」
師走祭りの最大の見どころは、なんといっても初日の夜に行われる**「迎え火」**です。
- 高さ10メートルの火柱:夕闇が迫る18時頃、神門神社の参道周辺に組まれた約30基もの「やぐら」に一斉に火が放たれます。
- 幻想的な御神幸:燃え盛る炎が夜空を焦がし、爆ぜる音が響き渡る中、息子の神様を乗せた御神幸行列が厳かに進みます。その光景は、まさに古代の歴史絵巻そのもの。父との再会を急ぐ息子の想いと、それを温かく迎える里人の心が重なり、見る者の魂を揺さぶります。
百済王族伝説:離れ離れになった親子の物語
この祭りの背景には、切ない伝説があります。
7世紀後半、朝鮮半島の百済(くだら)が滅亡し、日本へ逃れた王族の父・禎嘉王(ていかおう)と、その息子・福智王(ふくちおう)。
しかし、追手の目を逃れるため、父は美郷町(神門神社)へ、息子は木城町(比木神社)へと離れ離れに暮らすことになりました。
互いに会うことも叶わぬまま生涯を閉じた二人を不憫に思った里人たちが、「せめて年に一度だけでも会わせてあげたい」と始めたのが、この師走祭りだと言われています。
2日目・3日目も見逃せない!
祭り期間中は、独自の神事が続きます。
- 2日目(1月17日):洗濯と夜神楽小丸川の河原でご神体の衣を清める「洗濯」の行事や、夜には荘厳な「神門神楽(高鍋神楽)」が奉納され、親子の再会を祝います。
- 3日目(1月18日):涙の別れ「オサラバー」最終日の朝は、別れの時。参列者が互いの顔にへグロ(鍋のスス)を塗り合い、別れの悲しみを紛らわせます。そして、帰路につく息子の神様に向かって、里人たちが**「オサラバー(さようなら)」**と絶叫し、また来年の再会を誓うのです。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| イベント名 | 師走祭り |
| 開催日時 | 2026年1月16日(金)~1月18日(日) |
| 主なスケジュール | 16日(金) 18:00頃~ 迎え火(神門神社周辺) 17日(土) 16:00頃~ 洗濯行事、19:00頃~ 夜神楽 18日(日) 11:30頃~ お別れ「オサラバー」 |
| 開催場所 | 宮崎県美郷町南郷神門地区(神門神社周辺) |
| 観覧料 | 無料 |
| アクセス | JR日豊本線「日向市駅」からバスで約1時間20分、「百済の館前」下車すぐ 東九州自動車道「日向IC」から車で約50分 |
| 駐車場 | あり(約150台・無料) |
| 主催 | 師走祭り実行委員会 |
| お問い合わせ | 0982-59-1600(美郷町役場南郷地域課内) |
| 公式サイト | 美郷町公式ホームページ |
よくある質問 (FAQ)
Q. 「迎え火」の写真を撮るのにおすすめの場所は?
神門神社の参道沿いや、やぐらが組まれている田んぼの畦道(あぜみち)周辺が撮影スポットです。ただし、火の粉が飛んでくることがあるので、燃えやすい服装は避け、安全な距離を保って撮影してください。
Q. 駐車場はありますか?
「百済の館」周辺や神門神社の近くに無料駐車場(約150台)が用意されますが、初日の迎え火の時間帯は混雑が予想されます。早めの到着をおすすめします。
Q. 雨天の場合はどうなりますか?
小雨決行ですが、荒天時は行事内容(特に屋外での火祭りや行列)が変更・縮小される場合があります。当日の開催状況は美郷町役場へお問い合わせください。
【まとめ】
1300年の時を超え、炎の中で果たされる父と子の再会。
そのドラマチックな光景は、一度見たら忘れられない感動を呼びます。
2026年の幕開けは、美郷町で古代のロマンに浸ってみませんか?
申し訳ありません。スペースを省略した短縮形(Minified)に修正したものを再掲します。