
門司港レトロの風景を象徴する、堂々たる赤煉瓦の洋館。
明治45年(1912年)に建設された「旧門司税関」は、その重厚なネオルネッサンス様式の建築美で訪れる人を魅了します。
入館は無料。歴史を感じる吹き抜けのホールを見学した後は、館内の人気カフェで極上のフルーツパフェを味わい、展望室から関門海峡を眺める……そんな優雅なひとときを過ごしてみませんか?
復元された「明治の赤煉瓦」建築
かつて国際貿易港として栄えた門司港の繁栄ぶりを今に伝えるこの建物は、昭和初期まで税関庁舎として使用されていました。
一時は空襲や火災で屋根を失い荒廃していましたが、平成に入り、過去の写真を元に見事に復元されました。
- 赤煉瓦と白石のコントラスト: 外壁は特注の赤煉瓦と、アクセントとなる白い御影石(みかげいし)の調和が美しく、見る角度によって様々な表情を見せます。
- 開放的な吹き抜け: 館内に足を踏み入れると、高い天井の広々としたエントランスホールが広がります。かつての税関の威厳と、現代のモダンな雰囲気が融合した空間は写真映えも抜群です。
休憩ならここ!行列のできる「フルーツカフェ」
この建物のもう一つの主役とも言えるのが、1階に入居しているフルーツパーラー**「Fruit Factory Mooon de Retro(モーン・デ・レトロ)」です。
果物専門店が営むこのカフェでは、旬のフルーツをこぼれ落ちんばかりに盛り付けた「季節のパフェ」**が大人気。
レトロな洋館で、甘いスイーツと海峡の景色を楽しむティータイムは、門司港観光のハイライトになるはずです。
「税関」の歴史を学び、海峡を見下ろす
館内には、税関の役割や密輸の手口(!)などを紹介する「広報展示室」があり、意外と知られていない税関の仕事について楽しく学べます。
また、上階の展望室からは、目の前に広がる関門海峡や、1日6回開閉する跳ね橋「ブルーウィングもじ」を一望できます。歩き疲れた足を休めながら、ゆっくりと船の往来を眺めるのに最適なスポットです。
Editor’s Note: 撮影のコツ
建物の外観を撮るなら、海側(ブルーウィングもじ側)から撮影するのがおすすめ。赤煉瓦の建物と青い空、そして海峡が重なる美しい構図が狙えます。夕暮れ時のライトアップされた姿も幻想的ですよ。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 施設名 | 旧門司税関 |
| 住所 | 福岡県北九州市門司区東港町1-24 |
| 開館時間 | 9:00~17:00 |
| 休館日 | 年中無休(年に数回メンテナンス休館あり) |
| 入館料 | 無料 |
| カフェ | Fruit Factory Mooon de Retro(11:00~) |
| アクセス | JR「門司港駅」から徒歩約8分 |
| 駐車場 | なし(近隣のコインパーキングを利用) |
| お問い合わせ | 093-321-4151(門司港レトロ総合インフォメーション) |
よくある質問 (FAQ)
Q. カフェだけの利用もできますか?
はい、もちろんです。入館無料ですので、カフェ利用のみでも、展示見学のみでも自由に出入りできます。ただし、カフェは週末やおやつ時には行列ができる人気店ですので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
Q. 所要時間はどれくらいですか?
建物の見学と展望室からの眺望を楽しむだけなら15分~20分程度です。カフェで休憩する場合は、プラス45分~1時間ほど見ておくと良いでしょう。
Q. 門司港駅からの行き方は?
門司港駅を出て海沿いを右手(関門橋方面)に進み、「海峡プラザ」を通り過ぎて、跳ね橋「ブルーウィングもじ」を渡った先にあります。大きな赤煉瓦の建物なので、海沿いを歩けばすぐに見つかります。
【まとめ】
明治の建築美に触れ、絶品パフェで心を満たす。
旧門司税関は、無料で見学できるスポットとしては満足度が非常に高い名所です。
跳ね橋を渡ったその先で、赤煉瓦の洋館があなたを待っています。