
JR門司港駅から徒歩2分。 駅前の広場に佇む、シックな木造建築が「旧門司三井倶楽部」です。
国の重要文化財にも指定されているこの建物は、かつてノーベル物理学賞を受賞したアインシュタイン博士が宿泊したことでも知られる、門司港レトロを代表する迎賓館。
大正ロマン薫る空間で、歴史の息吹と優雅なランチタイムを楽しんでみませんか?
天才物理学者が愛した「おもてなし」の空間
1921年(大正10年)、三井物産の社交倶楽部(迎賓館)として建てられたこの洋館。
その翌年、講演のために来日したアインシュタイン博士夫妻がここに宿泊しました。博士は、門司港の美しい景色とこの建物の心地よさを大変気に入り、「クリスマスのよう」と表現して福岡を去る際に感謝の言葉を残したと言われています。
2階:アインシュタイン・メモリアルルーム
建物の2階は有料の見学エリアとなっており、博士夫妻が実際に泊まった部屋が**「アインシュタイン・メモリアルルーム」**として当時の状態で再現されています。
ベッドや家具の配置はもちろん、博士の直筆サインや当時の写真など、貴重な資料が展示されており、物理学ファンならずとも必見です。
(※同じく2階には、門司ゆかりの女流作家・林芙美子の記念室も併設されています)
1階:大正モダンな建築美とレストラン
建物の外観は、柱や梁をそのまま外部に見せる「ハーフティンバー様式」と呼ばれるヨーロッパの伝統的な技法が用いられています。
一歩中に入れば、アール・デコ調の装飾や幾何学模様のアート、美しいステンドグラスがお出迎え。各部屋にはマントルピース(暖炉)が設けられ、当時の商社マンたちが繰り広げた華やかな社交界の雰囲気が漂います。
Editor’s Note: レトロ建築で味わう「焼きカレー」
1階にある「レストラン三井倶楽部」は、大正ロマンあふれる雰囲気の中で食事ができる人気スポットです。門司港名物の**「焼きカレー」はもちろん、関門海峡の名産「ふぐ料理」**(ふぐ会席など)も味わえます。予約なしでも利用できますが、ランチタイムは混み合うのでお早めに。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 施設名 | 旧門司三井倶楽部 |
| 住所 | 福岡県北九州市門司区港町7-1 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 休館日 | 年中無休 |
| 入館料 | 2階見学エリア:大人150円 / 小中学生70円 ※1階は入場無料 |
| アクセス | JR「門司港駅」から徒歩約2分 |
| 駐車場 | なし(近隣のコインパーキングを利用) |
| お問い合わせ | 093-332-1000 |
※入館料について:提供データと一般的な情報に差異がある場合があるため、現地で最新情報をご確認ください。(通常、1階は無料、2階展示室が有料です)
よくある質問 (FAQ)
Q. 食事だけでも利用できますか?
はい、利用できます。1階のレストランやイベントホールへは無料で入館できます。2階の展示室(アインシュタインメモリアルルーム等)を見学する場合のみ、観覧料が必要です。
Q. 写真撮影はできますか?
館内での撮影は基本的に可能ですが、一部の展示資料や、他のお客様の迷惑になるような撮影(三脚の使用など)は制限される場合があります。現地の案内に従ってください。
Q. 門司港駅からは近いですか?
非常に近いです。JR門司港駅の改札を出て、駅前広場のすぐ左手前方に見える茶色い木造の洋館が旧門司三井倶楽部です。迷うことはほとんどありません。
【まとめ】
世界的な天才もくつろいだ、門司港の迎賓館。
建築美を愛でるもよし、アインシュタインの足跡を辿るもよし、レトロな空間で優雅に焼きカレーを頬張るもよし。
門司港駅のすぐ目の前、まずはここから「レトロ観光」を始めてみませんか?