
下関・唐戸エリアの交差点に建つ、ドーム屋根が特徴的な洋館。
「旧秋田商会ビル」は、大正4年(1915年)に建てられた西日本初の鉄筋コンクリート造の事務所建築です。
一見すると重厚な洋風建築ですが、実は内部に驚きの仕掛けが満載。なんと**ビルの屋上に「日本庭園と日本家屋」**が乗っているのです。建築ファンならずとも必見の、ユニークすぎる重要文化財をご紹介します。
西日本初!ハイテクと伝統が融合した傑作
この建物は、海運業で財を成した秋田商会の社屋兼住居として建設されました。当時の最新技術であった「鉄筋コンクリート」を採用しながらも、内部構造は非常にユニークです。
- 1階:純洋風のオフィス高い天井にシャンデリア、大理石のカウンターなど、当時の繁栄を象徴する豪華な洋風空間が広がります。現在は下関観光情報センターとして活用されており、自由に休憩や見学ができます。
- 2階・3階:格調高い書院造洋風の外観からは想像もつきませんが、上階はなんと純和風の住居スペース。「ビルの中に一軒家が入っている」ような不思議な構造です。
最大の謎にして魅力「天空の日本庭園」
そして最大の特徴は、屋上にあります。
なんとビルのてっぺんに、本格的な**日本庭園と日本家屋(茶室)**が造られているのです。
大正時代に、屋上に土を盛り、木を植え、水を引くという技術と発想があったことに驚かされます。
Editor’s Note: 屋上は見学できる?
残念ながら、屋上庭園は安全上の理由等から通常は一般公開されていません(稀にイベント等で公開される場合あり)。しかし、1階から屋上へ続く美しい螺旋階段や、建物の模型・写真展示でその構造を知ることができます。「上に庭があるんだ」と想像しながら見上げると、建物の凄みがより伝わってきます。
夜は幻想的なライトアップ
夜になると建物全体がライトアップされ、昼間とは違ったロマンチックな雰囲気に包まれます。唐戸エリアの夜散歩のランドマークとしても人気です。
基本情報 (Access & Info)
※営業時間が短めなのでご注意ください!
| 項目 | 詳細 |
| 施設名 | 旧秋田商会ビル |
| 住所 | 山口県下関市南部町23-11 |
| 営業時間 | 10:30~15:00(最終入館 14:40) |
| 休館日 | 火曜日・水曜日、年末年始(12/29~1/3) |
| 入館料 | 無料 |
| アクセス | JR「下関駅」からバス約7分「唐戸」下車、徒歩1分 |
| 駐車場 | なし(近隣のコインパーキングを利用) |
| 公式サイト | 下関市公式観光サイト |
よくある質問 (FAQ)
Q. 本当に屋上には上がれないのですか?
はい、通常は非公開となっています。しかし、1階の観光情報センターは無料で見学でき、建物の歴史や屋上の様子を解説した資料を見ることができます。螺旋階段の下から上を見上げるアングルはフォトジェニックでおすすめです。
Q. 近くにおすすめの観光スポットはありますか?
すぐ隣には現存する日本最古の領事館建築である**「旧下関英国領事館」があり、道路を挟んで向かいには「唐戸市場」や「カモンワーフ」**があります。このエリアだけで半日たっぷり楽しめます。
Q. 1階は何に使われていますか?
現在は「下関観光情報センター」として利用されています。パンフレットを入手したり、スタッフに観光ルートを相談したりできるので、唐戸観光のスタート地点として最適です。
【まとめ】
大正時代の人々の「粋」と「遊び心」が詰まった旧秋田商会ビル。
外から見るだけでなく、ぜひ中に入って、洋と和が交錯する不思議な空間を体感してください。
見学は15:00まで!唐戸市場でのランチ後に早めに立ち寄るのが正解です。