
鬼は外?いいえ、「鬼は内」!
鹿児島県曽於市(そおし)末吉町に、節分の「豆まき」とは真逆を行く、ユニークで勇壮な伝統行事があります。
毎年1月7日の夜に行われる**「末吉 熊野神社の鬼追い(おにおい)」です。
ここでは鬼は追い払うべき悪者ではなく、「強烈なパワーで悪疫を退散させる善き者」**として歓迎されます。
闇夜に響く太鼓の音、暴れまわる鬼、そしてその体に付いた「御幣(ごへい)」を奪い合おうと群がる人々。
熱気渦巻く大隅半島の奇祭をご紹介します。
1. 暴れれば暴れるほど「福」が来る!
この祭りの主役は、数え年25歳の「厄男」たちが扮する鬼です。
夜8時、熊野神社の本殿から飛び出した鬼たちは、手にした「すりこぎ(棒)」を振り回し、縦横無尽に境内を駆け巡ります。
- 善鬼(ぜんき)の伝説:ここの鬼は、人々に災いをもたらす悪鬼ではなく、その強力な力で災厄を追い払ってくれる「招福除災」の神様です。
- 暴れるが勝ち:言い伝えでは**「鬼が暴れれば暴れるほど、その年は五穀豊穣・無病息災になる」**とされています。だからこそ、付け人(介添え役)たちも鬼を煽り、観客も逃げ惑いながらその光景を見守ります。
2. 激闘!ご利益たっぷりの「御幣」を奪え
この祭りのクライマックスにして最大の楽しみは、観客参加型の**「御幣(ごへい)争奪戦」**です。
- 無数の御幣:鬼の衣装には、白い紙で作られた「御幣」が無数に付けられています。
- 引きちぎると健康に:**「鬼の御幣をちぎり取れば、その1年は健康でいられる」**と言われており、勇敢な観客たちが暴れる鬼に果敢に接近し、御幣を奪い取ろうとします。
- 叩かれてもご利益:御幣を取れなくても大丈夫。鬼が振り回す「すりこぎ」で叩かれたり、鬼が走り去る風(鬼風)に当たったりするだけでも、悪霊が退散し心身健全になると信じられています。
Editor’s Note: 覚悟して挑もう!
鬼は本気で暴れますし、すりこぎで叩かれると結構痛いです(笑)。しかし、その痛みこそが厄落としの証。汚れても良い動きやすい服装で、勇気を出して前へ出ましょう!
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 行事名 | 末吉 熊野神社の鬼追い |
| 開催日時 | 2026年1月7日(水) ※鬼が登場するのは 20:00頃〜 ですが、夕方から太鼓奉納などの行事が行われます。 |
| 開催場所 | 熊野神社(鹿児島県曽於市末吉町深川5892) |
| 文化財指定 | 鹿児島県指定 無形民俗文化財 |
| ご利益 | 五穀豊穣、無病息災、厄除け |
| アクセス | 東九州自動車道「末吉財部IC」から車で約15分 |
| 駐車場 | あり(神社の駐車場を利用) |
| お問い合わせ | 0986-76-8808(曽於市役所 経済課) |
| 公式サイト | 曽於市観光協会 |
よくある質問 (FAQ)
Q. 子供連れでも大丈夫ですか?
見学は可能ですが、鬼の形相は迫力満点で、暗がりで暴れまわるため、泣き出すお子様も多いです。小さなお子様連れの場合は、少し離れた安全な場所から見学することをおすすめします。
Q. 駐車場はありますか?
神社の駐車場が利用できますが、当日は混雑が予想されます。係員の誘導に従ってください。
Q. 雨天の場合は?
基本的には雨天決行ですが、境内の足元が悪くなる可能性があります。動きやすく、汚れても良い靴で参加しましょう。
【まとめ】
新年の始まりに、鬼のパワーで厄を落とす。
少し荒っぽいけれど、活気に満ちた「熊野神社の鬼追い」は、見ているだけで力が湧いてくるような行事です。
2026年の健康祈願は、曽於市の「善鬼」にお任せあれ!