
熊本県熊本市。熊本城のすぐそばに、熊本藩の歴史と文化を今に伝える武家屋敷「旧細川刑部邸」があります。
今回は、旧細川刑部邸の魅力に迫ります。邸宅の歴史や見どころ、周辺のおすすめスポット情報もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
旧細川刑部邸とは?
旧細川刑部邸は、熊本藩の重臣であった細川刑部家の邸宅跡です。
細川刑部家は、細川家三代忠利の弟である細川刑部少輔興孝が、正保3年(1646年)に2万5千石を与えられて興したものです。
現在の熊本市東子飼町で下屋敷として使用していたものを、熊本市が移築しました。
当時の建築様式を今に伝える貴重な建物であり、熊本県の重要文化財に指定されています。
旧細川刑部邸の歴史
細川家の入国と刑部家の成立
関ケ原の戦いの後、細川忠興は徳川家康から豊前・豊後二国40万石を与えられ、小倉藩主となりました。その後、細川忠利が肥後国熊本藩54万石に移封され、熊本藩が成立しました。
細川刑部家は、忠利の弟・興孝が分家して成立しました。
屋敷の成立と変遷
細川刑部邸は、興孝が下屋敷として使用していたもので、江戸時代中期から後期にかけて整備されたと考えられています。
明治維新後、廃藩置県によって細川家は東京へ移り、邸宅は一般の住宅として使用されました。
その後、熊本市が邸宅の重要性を認識し、移築・保存することを決定しました。
移築・保存
移築・保存にあたっては、可能な限り創建当時の姿を再現するよう努め、平成15年(2003年)に一般公開されました。
施設情報
施設名 | 旧細川刑部邸 |
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所在地 | 熊本県熊本市中央区古京町3丁目13 |
電話番号 | 096-355-7480 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
料金 | 大人300円、高校生200円、小中学生100円 |
アクセス | 熊本市電「熊本城・市役所前」電停から徒歩5分 |
その他 | 駐車場・休憩所・庭園あり。 |
旧細川刑部邸の見どころ
- 唐破風の玄関:重臣などの訪問や当主だけが使ったとされている、唐破風の大きな玄関は必見です。
- 主屋:当時の武家屋敷の暮らしを垣間見ることができる主屋は、歴史的価値の高い建物です。
- 庭園:四季折々の美しい草花が咲く庭園は、心を癒してくれます。
- 茶室:数寄屋風の建物で、茶会や句会などに利用されました。
- 展示室:細川家の歴史や文化に関する資料が展示されています。
旧細川刑部邸周辺のおすすめスポット
旧細川刑部邸がある熊本市には、他にも魅力的なスポットがあります。
熊本城
熊本市のシンボルである熊本城は、戦国時代の武将・加藤清正が築城した名城です。
水前寺成趣園
細川家の下屋敷跡に造られた美しい庭園で、国の名勝に指定されています。
よくある質問
- Q: 旧細川刑部邸の見学時間はどのくらいですか?
- A: 約1時間程度です。
- Q: 旧細川刑部邸までのアクセス方法を教えてください。
- A: 熊本市電「熊本城・市役所前」電停から徒歩5分です。
まとめ
今回は、熊本県熊本市の「旧細川刑部邸」についてご紹介しました。武家屋敷の風情を今に伝えるこの場所は、歴史好きにはたまらないスポットです。
熊本市を訪れた際には、ぜひ旧細川刑部邸に立ち寄って、熊本藩の歴史と文化に触れてみてください。