北九州市小倉北区、足立山麓の静かな高台に佇む「広寿山 福聚寺(こうじゅさん ふくじゅじ)」

ここは、日本の一般的な寺院とは一味違う、異国情緒あふれる「黄檗宗(おうばくしゅう)」の名刹です。

小倉藩主が創建し、幕末の激しい兵火を乗り越えてきたこのお寺。

中国・明朝末期の様式を色濃く残す建築美と、歴史の重みを感じる境内の見どころをご紹介します。

1. まるで中国?「黄檗宗」独特の異国情緒

福聚寺を訪れると、まずその独特な雰囲気に驚かされます。

これは、江戸時代初期に中国から伝わった禅宗の一つ「黄檗宗」の寺院だからです。

  • 創建の歴史:寛文5年(1665年)、小倉藩初代藩主・小笠原忠真(おがさわら ただざね)公によって創建されました。
  • 中国文化の薫り:開山(初代住職)として招かれたのは、中国の高僧・即非如一(そくひ にょいち)禅師。そのため、建物や仏像の様式に中国・明時代の文化が色濃く反映されており、日本の「わび・さび」とは異なる、大陸的な荘厳さと華やかさを感じることができます。

2. 幕末の戦火を生き抜いた「不屈の寺」

この寺院には、小倉のまちと共に歩んだ激動の歴史があります。

かつては広大な敷地に多くの建物を擁する大寺院でしたが、幕末の慶応2年(1866年)、第二次長州征伐(小倉戦争)の激戦地となり、多くの堂宇を焼失してしまいました。

しかし、その後の復興により本堂が再建され、奇跡的に焼け残った門と共に、往時の威容を現代に伝えています。静寂の中に秘められた「不屈の物語」が、この場所の魅力をより深くしています。

3. 必見!歴史を語る建築と静寂の庭園

境内には、歴史的価値の高い見どころが点在しています。

  • 本堂(大雄宝殿):享和2年(1802年)に再建。黄檗宗特有のアーチ型の窓や、内部の精緻な彫刻、色彩豊かな装飾は必見です。
  • 総門・不二門:創建当時(17世紀)の姿を今に残す貴重な遺構です。長州征伐の兵火を免れた「歴史の証人」として、重厚な存在感を放っています。
  • 鐘楼と庭園:四季折々の花が咲く庭園や、厳かな鐘楼も見逃せません。小倉の市街地に近い場所にありながら、驚くほどの静寂に包まれており、心を整える散策に最適です。

基本情報 (Spot Info)

項目詳細
名称広寿山 福聚寺(こうじゅさん ふくじゅじ)
宗派黄檗宗(おうばくしゅう)
住所福岡県北九州市小倉北区寿山町6-7
創建寛文5年(1665年)
開基小笠原忠真
駐車場あり
アクセスJR「小倉駅」より西鉄バス「森林公園入口」下車 徒歩約3分

よくある質問 (FAQ)

Q. 拝観料はかかりますか?

A. 基本的に境内への立ち入りは自由ですが、特別拝観や行事の際は異なる場合があります。静かにお参りしましょう。

Q. 駐車場はありますか?

A. 参拝者用の駐車場があります。

Q. 近くに観光スポットはありますか?

A. 足立山麓エリアには「足立公園」や「森林公園」があり、自然散策と合わせて楽しむことができます。


【まとめ】

小倉藩主の祈りと、中国高僧の教え、そして戦火を越えた歴史が交錯する「福聚寺」。

少し足を延ばして、小倉の街を見守り続けるこの名刹で、心静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

By kyushutv

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