フィルム価格の高騰、本当に悩みますよね…。

「もっと気軽にシャッターを切りたい!」

「練習用としてバシャバシャ撮れる、でも品質の良いフィルムはないの?」

そんな切実な願いを叶えてくれる、救世主のようなフィルムが存在します。

それが『Kentmere PAN 100』(ケントメア100)です!

「安いから写りもそれなりなんでしょ?」なんて思ったら大間違い。

実はこのフィルム、あの名門イルフォードと同じ工場で作られている「隠れた実力派」なんです。

今回は、お財布の味方でありながら、中判(120)も登場してますます勢いに乗るこのフィルムの魅力を、OEMの裏話なども交えて徹底レビューします!

1. 基本スペック:安くても「名門の血筋」

まずは基本スペックから。パッケージはシンプルですが、中身は本物です。

項目内容
名称Kentmere PAN 100
メーカーHarman Technology (Ilfordと同じ!)
感度 (ISO)100 (常用・晴天向け)
タイプパンクロマチック白黒ネガ
フォーマット35mm, 120 (中判) ※120は新登場!
位置づけ学生・入門者向けのハイコストパフォーマンスモデル

💡 ここがポイント!

以前は35mm専用の「廉価版」というイメージでしたが、世界的な人気に応えて120フォーマット(中判)がついに登場しました!これにより、中判カメラのテスト撮影用としても爆発的に普及しています。


2. ここが凄い!Kentmere 100の「3つの魅力」

① 圧倒的な「コストパフォーマンス」

最大の魅力は、なんといっても「価格」です。

Ilford FP4+やKodak T-MAX 100に比べると、圧倒的に手頃。

でも、「安かろう悪かろう」ではありません。ベース面もしっかりしていて、現像ムラも起きにくい。「ジェネリックFP4+」と呼ぶにはもったいないほど、品質が安定しています。

② クラシックで「素直な描写」

粒子は現代的な「超微粒子(T粒子)」ではありません。昔ながらの適度な粒状感があります。

コントラストは中庸からやや高めで、パキッとした気持ちの良い描写。

「癖がないのが癖」と言われるほど素直なトーンなので、スキャンした後に自分好みに編集しやすいのも大きなメリットです。

③ 失敗を許してくれる「広いラチチュード」

学生の練習用として設計されているためか、露出ミスに非常に寛容です。

「あ、露出間違えたかも!」と思っても、現像してみると意外とちゃんと写っている。この「とりあえず写る安心感」は、スナップ撮影において最強の武器になります。


3. 徹底比較!ライバルやOEMの噂

「安いフィルムなら他にもあるけど、どう違うの?」という疑問にお答えします。

vs Ilford FP4 Plus (兄貴分)

同じ工場で作られている兄貴分との比較です。

  • Ilford FP4 Plus:
    • 粒子が細かく、グレーの階調が豊かで滑らか。
    • ハイライトの粘りが強く、白飛びしにくい。「作品制作」ならこっち。
  • Kentmere 100:
    • FP4+より少し粒子が目立ち、シャドウが潰れるのが早い。
    • でも、日常のスナップやSNS共有なら違いは誤差レベル。練習用としては最強。

vs Fomapan 100 (価格のライバル)

  • Fomapan 100 (チェコ製):
    • さらに安いが、品質にバラつきがある。
    • 独特のハレーションやクラシックな「古臭い味」がある。
  • Kentmere 100 (英国製):
    • Fomaより圧倒的に品質が安定している。現像ムラが怖いならKentmere一択。
    • 描写はFomaより現代的でクリア。

【裏話】vs Agfa APX / Rollei RPX

ここで少しマニアックな話を。

現在販売されている「AgfaPhoto APX 100 (New)」や「Rollei RPX 100」。

実はこれらの中身、Kentmere PAN 100と同じ(または極めて近い)Harman製エマルジョンだと言われています。現像データもほぼ同一です。「パッケージデザインの好み」で選んでしまってOKなレベルですよ!


4. 作例で見るKentmere 100の世界

5. 撮影・運用のテクニック:もっとお得に楽しむ!

  • 感度は「箱通り」でOK!
    • 基本はISO 100で撮るのが一番バランスが良いです。曇りの日はあえてISO 200に設定して、現像時間を延ばす(増感する)と、コントラストが上がってパンチのある絵になりますよ。
  • 究極のコスパ「長巻き」
    • Kentmereは、100フィート(約30.5m)の「長巻き缶」が非常に安く売られています。自分でパトローネに詰めれば、1本あたりのコストは驚くほど下がります。「フィルム代を気にせず連写したい!」という方は、ぜひ長巻きに挑戦してみてください。

6. よくある質問(Q&A)

Q1. FP4+の代わりになりますか?

A. 大伸ばしプリントをする「作品」でなければ、十分代わりになります!日常のスナップや、webでの公開なら、Kentmereで全く遜色ありません。

Q2. どんな現像液が合いますか?

A. 素直なフィルムなので、標準的な「Ilford ID-11」や「Kodak D-76」がベストマッチです。シャープに仕上げたいなら「Rodinal」も面白いですよ。

Q3. 120(中判)も売っていますか?

A. はい!最近ラインナップに追加されました。中判カメラを買ったばかりのテスト撮影や、練習用として非常に人気があります。


まとめ:日常を撮り尽くすための、最高の「普段着フィルム」

いかがでしたか?

Kentmere PAN 100は、決して「安っぽいフィルム」ではありません。

信頼できる品質を持ちながら、私たちに「もっと撮ろうよ!」と語りかけてくれる、フレンドリーなフィルムです。

高いフィルムを勿体ぶって一枚も撮らないより、Kentmereを入れてバシバシ撮った方が、きっと良い瞬間が残るはず。

さあ、この週末はKentmereを詰めて、日常の何気ない景色を撮り尽くしましょう!

By kyushutv

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