佐賀県唐津市で毎年11月2日から4日にかけて開催される「唐津くんち」は、国の重要無形民俗文化財にも指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録された、唐津を代表する秋祭りです。勇壮な曳山と熱気あふれる掛け声が街中に響き渡り、訪れる人々を魅了します。3日間で約50万人の観光客が訪れるこの一大イベントは、まさに唐津の秋を彩る風物詩と言えるでしょう。

曳山 – 職人の技が光る動く芸術品

唐津くんち最大の魅力は、なんといっても14台の豪華絢爛な曳山です。これらは江戸時代から明治時代にかけて、唐津の14の町がそれぞれの趣向を凝らして奉納したもので、獅子や兜、鯛など、多種多様なモチーフが精巧に再現されています。漆塗りや金箔、螺鈿細工など、贅を尽くした装飾が施された巨大な曳山は、まさに動く芸術品。唐津くんちの曳山は、その美しさと技術の高さが評価され、国の重要有形民俗文化財にも指定されています。

3日間の見どころ – それぞれ趣の異なる曳山行事

  • 11月2日(金) 宵曳山: 夕闇の中、提灯を灯した曳山がゆっくりと街を巡行します。昼間とは異なる幻想的な雰囲気が漂い、曳山の美しさが一層際立ちます。
  • 11月3日(土) 御旅所神幸: 祭りのハイライト。14台の曳山が勢揃いし、市内を巡行します。特に、御旅所への「曳込み」と「曳出し」は、曳き子が力を合わせて巨大な曳山を方向転換させるダイナミックなシーンで、見物客から大きな歓声が上がります。
  • 11月4日(日) 翌日祭: 名残惜しそうに、曳山は唐津神社横の曳山展示場へと曳き納められます。祭りの熱気が冷めやらぬ中、最後の曳山を見送る人々の姿も印象的です。

唐津くんちをもっと楽しむ – 周辺観光スポットとグルメ情報

  • 曳山展示場: 祭りの期間以外でも、14台の曳山を間近で見学できます。細部の装飾や、曳山の歴史について詳しく知ることができます。
  • 唐津城: 唐津のシンボルである唐津城は、天守閣からの眺めが絶景です。秋晴れの空の下、唐津の街並みを一望できます。
  • 虹の松原: 日本三大松原の一つで、美しい松林が約5kmにわたって続きます。散策やサイクリングを楽しむことができます。
  • 呼子: 新鮮なイカ料理が味わえる港町です。朝市も開催されており、活気あふれる雰囲気を満喫できます。
  • 唐津くんちグルメ: 祭りの期間中は、市内各所で様々な屋台が出店します。唐津バーガーやイカしゅうまいなど、地元グルメを堪能しましょう。

アクセス情報と旅のヒント

  • 開催期間: 2024年11月2日(金)~4日(日)
  • 場所: 唐津神社および唐津市内
  • アクセス:
    • 車: 長崎自動車道多久ICから約40分
    • 電車: JR唐津線・筑肥線 唐津駅から徒歩約10分
  • 駐車場: 市内各地に臨時・有料駐車場あり。公共交通機関の利用がおすすめです。
  • お問い合わせ: 唐津観光協会 TEL 0955-74-3355
  • 旅のヒント:
    • 混雑が予想されるため、時間に余裕を持って訪れましょう。
    • 歩きやすい靴で出かけましょう。
    • 写真撮影はマナーを守って楽しみましょう。
    • 唐津くんち限定のグルメやグッズもありますので、ぜひチェックしてみてください。

唐津くんちは、歴史と伝統が息づく唐津の街を舞台に、勇壮な曳山と熱気あふれる掛け声が響き渡る、感動的なお祭りです。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。きっと忘れられない思い出になるはずです。

この記事を読んで、唐津くんちへの興味が深まったなら、ぜひ実際に足を運んでみてください。五感をフルに使って、この素晴らしい祭りを満喫してください。

By kyushutv

九州のイベント•地域情報をお伝えするWebメディア「九州TV」です。