福岡県飯塚市のいいづか雛(ひいな)のまつりについて紹介します。

いいづか雛(ひいな)のまつりとは、毎年2月から3月にかけて、飯塚市内の各所で開催される雛人形の展示イベントです。旧長崎街道の宿場町として栄えた飯塚市では、市内全域で趣向を凝らした雛人形がお客様をお迎えします。

メイン会場となる旧伊藤伝右衛門邸では、「彩る雛 心躍る日本の祭り」をテーマに、20畳の座敷一面に座敷雛が飾られます。座敷雛は江戸時代から続く伝統的な雛人形で、皇室や貴族の格式高い姿を表現しています。華やかな色彩と精巧な造形が見事です。また、旧伊藤伝右衛門邸は国登録有形文化財に指定されており、明治時代から昭和初期にかけて建てられた木造2階建ての豪商屋敷です。歴史的な建築物と美しい雛人形が調和しています。

他にも飯塚市歴史資料館や吉原町商店街、新飯塚商店街など10カ所で様々な種類やスタイルの雛人形が展示されます。例えば、飯塚市歴史資料館では「黒田家ゆかりのおひなさま」をテーマに、黒田家ゆかりの女性たちや黒田家ゆかりの地域特産品を用いたオリジナル作品が展示されます。また、吉原町商店街では「炭鉱夫婦(こうさんめおと)」をテーマに、炭鉱夫婦が暮らした昭和30年代頃の住宅風景を再現した展示が行われます。

このように、いいづか雛(ひいな)のまつりでは、飯塚市の歴史や文化を感じられる多彩な展示が楽しめます。新型コロナウイルス感染防止対策も万全です。春風に誘われて、ぜひ足を運んでみてください。

【展示期間】令和5年2月4日(土)~3月21日( 火・祝)

※期間や時間は会場によって異なります。

【展示会場】
・旧伊藤伝右衛門邸
・千鳥屋本家
・嘉穂劇場
・吉原町商店街
・新飯塚商店街
・昭和通り商店街
・東町商店街
・飯塚市歴史資料館
・ひよ子本舗吉野堂飯塚店
・さかえ屋
・天道商店街
・内野宿
・庄内ハーモニー