夏の暑さが和らぎ、秋の気配が漂い始める9月。博多の街は、100万人もの人々を魅了する一大イベント「筥崎宮放生会」で熱気に包まれます。博多どんたく、博多祇園山笠と並ぶ博多三大祭りのひとつであるこの祭りは、千年以上の歴史を誇り、生命への感謝と秋の訪れを祝う、まさに博多の秋の風物詩と言えるでしょう。
放生会とは?:生命の尊さを知る、秋の収穫に感謝する祭り
放生会は、「放生」という言葉が示す通り、捕らえた魚や鳥を野に放ち、生命を慈しむ儀式に由来しています。その精神は現代にも受け継がれ、「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」という趣旨のもと、毎年盛大に開催されています。
7日間にわたる祭りの期間中は、様々な神事や伝統芸能が奉納され、厳かな雰囲気と活気が入り混じった独特の空間が広がります。特に、奇数年に行われる「御神幸」は必見。きらびやかな衣装をまとった人々や神輿が町を練り歩く様子は、見る者を圧倒するほどの迫力があります。
見どころ満載!放生会を120%楽しむポイント
放生会最大の魅力は、なんといっても約500軒もの露店が立ち並ぶ参道。博多名物からB級グルメ、定番の屋台料理まで、多種多様な食べ物が所狭しと並び、食欲をそそります。また、射的や金魚すくいなど、昔ながらの縁日遊びも充実しており、子供から大人まで楽しめます。
さらに、放生会でしか手に入らないユニークな縁起物も要チェックです。
- ちゃんぽん: 筥崎宮の巫女が一つ一つ丁寧に絵付けをする、可愛らしいガラス製の玩具。息を吹き込むと音が鳴り、その音色もまた魅力の一つです。
- おはじき: 「厄をはじく」という意味が込められた、素焼きに色を塗った小さな玉。色鮮やかなデザインが目を引きます。
- 新生姜: 茎や葉がついた新鮮な生姜。食用はもちろん、お守りとしても人気があります。
放生会では、露店だけでなく、見世物小屋も人気を集めています。普段はなかなか見ることができない珍しい出し物に、大人も子供もワクワクすること間違いなし。また、夜には幻想的な灯篭が境内を照らし出し、昼間とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
基本情報
項目 | 内容 |
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開催場所 | 筥崎宮 |
開催期間 | 例年 毎年9月12日~18日 |
電話番号 | 092-641-7431 筥崎宮社務所 |
住所 | 福岡市東区箱崎1-22-1 |
交通アクセス | 西鉄バス「箱崎」より徒歩5分 地下鉄「箱崎宮前」駅より徒歩5分 |
駐車場 | 200台 |
関連HP | https://www.hakozakigu.or.jp/omatsuri/houjoya/ |
まとめ:五感を刺激する、博多の秋の風物詩
筥崎宮放生会は、活気あふれる露店、伝統的な神事、ユニークな縁起物など、見どころ満載のお祭りです。美味しいものを食べ歩きながら、縁日遊びを楽しんだり、見世物小屋を覗いたり、思い思いの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
この記事を読んで、少しでも筥崎宮放生会に興味を持っていただけたら幸いです。ぜひ、実際に足を運んで、この祭りの魅力を五感で感じてみてください。きっと、忘れられない思い出になるはずです。
注意点:放生会期間中は、交通規制や混雑が予想されます。公共交通機関の利用や、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。また、新型コロナウイルス感染症対策として、マスクの着用や手指消毒など、感染防止対策へのご協力をお願いいたします。
さあ、秋の博多で、100万人が熱狂する「筥崎宮放生会」を満喫しましょう!