
由来不明、語源不明。五島列島が誇る、国指定重要無形民俗文化財。
長崎県五島市の下崎山地区には、日本全国を見渡しても類を見ない不思議な奇祭が伝わっています。
その名は**「ヘトマト」**。
名前の響きからしてミステリアスですが、その内容も「酒樽の上の羽つき」から「煤(スス)まみれの玉奪い」、「巨大草履での胴上げ」まで、ユニーク極まりない神事が目白押しです。
2026年は1月18日(日)に開催予定。五島の冬を熱くする、この奇祭の全貌に迫ります。
1. まさにカオス!次々と展開される不思議な神事
ヘトマトの見どころは、午後から夕方にかけて怒涛のように行われる一連の行事です。白浜神社での奉納相撲から始まり、予測不能な展開が続きます。
- 酒樽の上の「羽つき」:着飾った新婚の女性2人が、なんと酒樽の上に立ち、羽つきを行います。子孫繁栄を祈願する、華やかで珍しい光景です。
- 煤(スス)まみれの激闘「玉せせり」:祭りの空気が一変するのがここから。体に**「ヘグラ(釜の底のスス)」**を真っ黒に塗りつけた若者たちが、藁(わら)で作った玉を激しく奪い合います。その形相はまさに鬼気迫るものがあり、迫力満点です。
- 豊作 vs 大漁の「綱引き」:青年団と消防団に分かれて綱引きを行い、その年の作柄を占います。
2. 逃げろ!?巨大草履の「胴上げ」
祭りのクライマックスには、長さ3メートルもの**「大草履(おおぞうり)」**が登場します。
- 娘さんを捕獲して胴上げ:若者たちがこの巨大な草履を担いで山城神社へ奉納に向かうのですが、その道中が大変です。沿道で見物している未婚の女性(娘さん)を次々と捕まえては草履の上に乗せ、何度も激しく胴上げをするのです!「キャー!」という悲鳴と歓声が飛び交う、ヘトマトならではの荒っぽいけれど縁起の良い儀式です。
「ヘトマト」の意味は?
実は、この不思議な名前の由来や祭りの起源について、定説はありません。
「外来語説」や「平家の誰かを待つ(平人待つ)説」など諸説ありますが、正確なことは分かっていないのです。その謎めいた部分も含めて、人々を惹きつけてやまない魅力となっています。
Editor’s Note: 女性は見学場所に注意?
クライマックスの大草履では、沿道の女性が見つかると担ぎ上げられる可能性があります。「胴上げされたい!」という方は前へ、「見るだけでいい」という方は少し離れて見守るのが賢明かもしれません(笑)。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 行事名 | ヘトマト(国指定重要無形民俗文化財) |
| 開催日 | 2026年1月18日(日) ※毎年1月第3日曜日 |
| 開催場所 | 五島市下崎山地区一帯(スタート:白浜神社) |
| 住所 | 長崎県五島市向町2430(白浜神社) |
| アクセス | 福江港から車で約15分 |
| 駐車場 | あり(約30台) |
| お問い合わせ | 0959-72-6369(五島市文化観光課) |
よくある質問 (FAQ)
Q. 開催時間は何時からですか?
例年、行事は午後(13:30頃〜)から始まります。奉納相撲から始まり、夕方にかけて順次行事が進行します。
Q. 一般観光客も見学できますか?
はい、見学可能です。国の重要無形民俗文化財に指定されている貴重な祭りですので、ぜひマナーを守ってご覧ください。
Q. 駐車場はありますか?
約30台分の駐車スペースがありますが、数が限られています。タクシーやレンタカーの乗り合わせなどでの来場をおすすめします。
【まとめ】
意味不明だからこそ面白い。
煤と熱気と笑いに包まれる五島の奇祭「ヘトマト」。
2026年の初旅は、五島列島で謎多き伝統文化のエネルギーを浴びてみませんか?
女性の方は、大草履の接近にご注意を!