福岡県北九州市小倉南区、雄大なカルスト台地・平尾台に潜む牡鹿鍾乳洞。
「恐竜の落とし穴」という異名を持つ、竪穴式の入り口が特徴的な鍾乳洞です。
今回は、牡鹿鍾乳洞の魅力を、その歴史や見どころ、アクセス情報などを交えて詳しくご紹介します。
牡鹿鍾乳洞:3億年の時を刻む鍾乳洞
牡鹿鍾乳洞が形成されたのは、今から約3億年前。
古生代の石灰岩地帯に、長い年月をかけて雨水が浸食し、地下水路が拡大することで、現在の洞窟の形になったと考えられています。
さらに、約8万年前の阿蘇山の大噴火による火砕流が、鍾乳洞の景観に大きな影響を与えました。
火砕流に含まれる火山灰などが洞内に流入し、鍾乳石を茶褐色に染めたのです。
探検気分を味わえる!竪穴式の入り口
牡鹿鍾乳洞最大の特徴は、竪穴式の入り口です。
通常、鍾乳洞は横穴から入るものが多いですが、牡鹿鍾乳洞は入り口が 穴になっており、階段で約25m降りていくという珍しい構造をしています。
まるで地底世界へ続く落とし穴のようですね!
階段を下りていく間も、探検気分を味わえます。
鍾乳石と地底河川が織りなす幻想空間
洞内に入ると、そこは鍾乳石と地底河川が織りなす幻想的な世界。
つらら石、石筍、石柱、カーテンなど、様々な形の鍾乳石が、ライトアップによって美しく照らし出されます。
天井から滴り落ちる水滴の音、静かに流れる地底河川の水音…
神秘的な雰囲気の中で、自然の力強さを感じることができます。
牡鹿鍾乳洞の見どころ
- 竪穴入口: 深さ約25mの竪穴は、まさに地底への入り口!
- 地底河川: 洞内を流れる地底河川は、鍾乳洞の神秘的な雰囲気を高めます。
- 鍾乳石: つらら石、石筍、石柱、カーテンなど、様々な形の鍾乳石を見ることができます。
- 獣骨殿: 過去に多くの動物の化石が発見された場所です。
- 丁字河原: 鍾乳洞の最奥部にある広場のような場所です。
牡鹿鍾乳洞 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 福岡県北九州市小倉南区平尾台2丁目6-58 |
アクセス | JR石原町駅からタクシーで約15~20分 九州自動車道 小倉南ICから約25分 |
駐車場 | 10台程度(無料) |
営業時間 | 平日:10:00~17:00 土日祝:10:00~18:00 |
定休日 | 不定休 (悪天候時等休洞) |
料金 | 中学生以上:500円 小学生:300円 |
電話番号 | 093-451-0165 |
よくある質問
Q. 牡鹿鍾乳洞は、子どもでも入れますか?
A. はい、入れます。ただし、階段や足場の悪い場所もあるため、注意が必要です。
Q. 洞内は寒いですか?
A. 洞内は年間を通して気温が約16度で一定です。夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。
Q. ペットを連れて入れますか?
A. 申し訳ありませんが、ペット同伴での入場はご遠慮いただいています。
まとめ
牡鹿鍾乳洞は、珍しい竪穴式の入り口や、地底河川と鍾乳石が織りなす幻想的な風景が魅力の鍾乳洞です。
平尾台の自然を満喫する際には、ぜひ牡鹿鍾乳洞にも足を運んでみてください。