福岡県京都郡苅田町に鎮座する絹干神社は、約1400年前の古墳時代末期に創建された由緒ある神社です。日本神話に登場する倭姫命(やまとひめのみこと)が御衣を干したという伝説が残り、今もなお地元の人々から深く崇敬されています。今回は、そんな歴史と自然に彩られた絹干神社の魅力をご紹介します。
由緒ある歴史と伝説
絹干神社の創建は古墳時代末期に遡ります。日本書紀にも登場する倭姫命が、この地で御衣を干したという伝承が残っており、その故事にちなんで「絹干神社」と名付けられたと伝えられています。神社の裏手には「御衣掛松(みそかけまつ)」と呼ばれる場所があり、かつては倭姫命が濡れた衣を乾かすために松に掛けたという伝説の松の木がありました。
絹干神社の見どころ
- 本殿・拝殿: 歴史を感じさせる風格ある佇まいです。
- 御衣掛松跡: 現在は石碑が建てられていますが、往時を偲ぶことができます。
- 倭姫社: 倭姫命を祀る祠。
- 御所山: 倭姫命が休憩したとされる小高い山。山頂には、かつて倭姫命が水を飲んだと伝わる「猿王泉(ましおのいずみ)」跡があります。
- 白石海岸: 御所山の麓に広がる遠浅の海岸。夏には海水浴場として賑わいます。
ご利益
絹干神社では、以下のようなご利益があるとされています。
- 家内安全: 家庭円満、家族の健康などを祈願する際に訪れられます。
- 海上安全: 近くに周防灘が広がることから、漁業関係者の信仰を集めています。
- 縁結び: 倭姫命の伝承にちなみ、良縁を願う女性の参拝者も多いです。
- 厄除け: 厄年の方や、災難厄除けを祈願する方が訪れます。
基本情報
項目 | 内容 |
名称 | 絹干神社(きぬほしじんじゃ) |
住所 | 福岡県京都郡苅田町大字白石 |
祭神 | 倭姫命 |
ご利益 | 家内安全、海上安全、縁結び、厄除け |
例祭 | 春季例祭:4月29日、秋季例祭:10月29日 |
アクセス | JR日豊本線「苅田駅」から徒歩約20分 太陽交通バス「白石神社前」バス停から徒歩約5分 |
まとめ 絹干神社は、倭姫命の伝説が残る歴史深い神社であり、豊かな自然に囲まれた癒やしのスポットでもあります。ぜひ一度訪れて、その神聖な雰囲気を体感してみてください。