福岡県北九州市小倉南区、紫川の上流に架かる美しい石橋、春吉の眼鏡橋。
大正8年(1919年)に完成した、歴史と自然が調和する景勝地です。
今回は、春吉の眼鏡橋の魅力を、その歴史や見どころ、アクセス情報などを交えてご紹介します。
春吉の眼鏡橋:名前の由来と歴史
かつては「渡上橋(わたりあがりばし)」と呼ばれていたこの橋。
春吉の渡上地区にあったことに由来しますが、二つのアーチが眼鏡のように見えることから、「春吉の眼鏡橋」と呼ばれるようになりました。
その歴史は、大正6年(1917年)に起こった悲しい事故から始まります。
当時、この場所には板を渡しただけの簡素な橋しかなく、子守の女の子が川に転落して亡くなってしまったのです。
この事故をきっかけに、地域の人々が寄付を出し合い、石造りの橋を建設することになりました。
そして、大正8年(1919年)3月、地域住民の悲願であった春吉の眼鏡橋が完成しました。
春吉の眼鏡橋の見どころ
美しいアーチと紫川の清流
春吉の眼鏡橋最大の魅力は、何と言ってもその美しいアーチです。
二つのアーチが織りなす曲線美は、見る人の心を和ませます。
橋の下を流れる紫川は清らかで、アーチが水面に映る様子は、まるで絵画のようです。
自然豊かな景観
春吉の眼鏡橋は、緑豊かな自然に囲まれています。
川のせせらぎ、鳥のさえずり、木々の緑…
都会の喧騒を忘れ、心穏やかに過ごせる場所です。
川遊びや蛍鑑賞も楽しめる
夏には、川遊びを楽しむ子どもたちの姿が見られます。
水深は浅い場所が多く、家族連れでも安心して遊べます。
また、初夏には蛍が舞い、幻想的な光景が広がります。
春吉の眼鏡橋へのアクセス
- 所在地: 北九州市小倉南区大字春吉397番7番地先
- アクセス: 小倉南IC近くの徳光交差点からます渕ダム方面へ入る
- 駐車場: 専用駐車場はありません。橋の前に数台駐車可能なスペースがあります。
春吉の眼鏡橋 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
橋の規模 | 長さ20.5メートル、幅3.6メートル |
料金 | 無料 |
営業時間 | 特になし |
定休日 | 特になし |
まとめ
春吉の眼鏡橋は、美しい景観と歴史的背景を持つ、地域の人々に愛される橋です。
北九州市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。