福岡義士祭は、2025年12月14日(日)に福岡市南区の興宗禅寺で開催されます。

最大の見どころは、年に2回しか公開されない古武道の秘技「陽流(ようりゅう)抱え大筒」と、市の無形文化財に指定されている「筑前琵琶」の演奏です。赤穂義士(四十七士)の忠義を偲ぶ厳粛な式典でありながら、轟音が響き渡る迫力の演武は圧巻。歴史ファンならずとも心が震える体験が待っています。

💡 編集部メモ:

特にフィナーレの「抱え大筒」は凄まじい迫力です。ベストアングルで撮影したい方は、早めの場所確保をおすすめします。


なぜ福岡で「赤穂義士」なのか?

会場となる興宗禅寺(こうそうぜんじ)は、実は赤穂義士と深い関わりがあります。ここには昭和初期に建立された「四十七士の墓(模造)」があり、義士たちの精神を今に伝える重要な場所となっています。

  • 忠義のスピリット: 討ち入りを果たした四十七士の生き様は、現代でも多くの人の心を打ちます。
  • 「穴観音」の名刹: 地元では「穴観音(あなかんのん)」として親しまれる、緑豊かで静寂な寺院です。

絶対に見逃せない!2つの「感動体験」

福岡義士祭が単なる法要で終わらない理由は、五感を刺激する伝統芸能と武技にあります。

1. 魂を揺さぶる轟音「陽流抱え大筒」

祭りのクライマックスを飾るのが、「陽流抱え大筒(ようりゅうかかえおおづつ)」の奉納です。

  • ビジュアル: 鉢巻に刺子(さしこ)の胴着、袴に胸革。打ち手は「さらし」で左手を巨大な砲身に結びつけ、体一つで反動を受け止めます。
  • レア度: この武技が一般公開されるのは、筥崎宮の皐月大祭(5月)と、この義士祭(12月)の年2回だけです。

2. 哀愁と情熱の音色「筑前琵琶」と「講談」

動の「大筒」に対し、静の感動を呼ぶのが伝統芸能です。

  • 筑前琵琶: 福岡市の無形文化財に指定されている伝統楽器。その悲哀を帯びた音色は、義士たちの物語をよりドラマチックに彩ります。
  • 講談「赤穂義士伝」: プロの話芸で語られる物語は、まるでその場にいるかのような臨場感。歴史を知らなくても引き込まれます。

地元編集者が教える「攻略Tips」

  • アクセスはバス一択: 最寄りの西鉄バス停「穴観音」から徒歩1分とアクセス抜群。駐車場は混雑が予想されるため、天神からバスでの移動がスムーズです。
  • 防寒対策を万全に: 12月中旬の屋外イベントやお寺の本堂は冷え込みます。大筒の見学は屋外になるため、厚手のアウターでお出かけください。
  • 耳栓があると安心?: 大筒の音は想像以上に大きいです。大きな音が苦手な方や小さなお子様連れの方はご注意を。

よくある質問(FAQ)

  • Q. 誰でも見学できますか?
    • A. はい、どなたでも参列・見学いただけます。地域の伝統行事として親しまれています。
  • Q. 雨天の場合はどうなりますか?
    • A. 屋内の法要や講談は行われますが、屋外での大筒については天候により変更の可能性があるため、当日の天候にご注意ください。
  • Q. 入場料はかかりますか?
    • A. 基本的に見学は無料ですが、お寺での催しですので、敬意を持ってご参加ください。

基本情報一覧

項目内容
イベント名福岡義士祭(ふくおかぎしさい)
開催日時2025年12月14日(日)
10:30~15:00
主な内容墓前法要、献茶、筑前琵琶、講談、陽流抱え大筒
開催場所興宗禅寺(こうそうぜんじ)
福岡県福岡市南区寺塚1-8-1
アクセス地下鉄「天神駅」より西鉄バス55番乗車、「穴観音」バス停下車、徒歩1分
主催福岡義士会
お問い合わせ092-511-4231(大池公民館内 福岡義士会事務局)

まとめ

12月の澄んだ空気に響き渡る大筒の轟音と、心に染み入る琵琶の音色。

「福岡義士祭」は、日本の伝統と武士の魂を肌で感じられる貴重な機会です。2025年の冬は、興宗禅寺で歴史のロマンに浸る一日を過ごしてみませんか? 年に2回の貴重な演武、ぜひその目で目撃してください。

By kyushutv

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