
1922年(大正11年)、あのアインシュタイン博士が門司港にやってきました。
JR門司港駅から徒歩5分。国の重要文化財「旧門司三井倶楽部」の2階には、博士夫妻が実際に宿泊した部屋が当時のまま残されています。
物理学の天才が羽を休めた大正ロマンあふれる空間で、歴史の息吹を感じるタイムトリップへ出かけませんか?
博士が見た景色をそのままに。「メモリアルルーム」の魅力
大正時代の社交場であり、三井物産の迎賓館として建てられたこの洋館。
その中でも最大のハイライトが、2階にある**「アインシュタイン・メモリアルルーム」**です。
1. 100年前の「空気」を感じる
客室に一歩足を踏み入れると、そこは1922年のまま時が止まっています。
博士夫妻が実際に使用したベッドや重厚な家具、調度品が、宿泊当時の配置のまま保存されています。「あのアインシュタインがここに寝ていたのか」と想像するだけで、科学ファンならずとも胸が熱くなるはずです。
2. 必見!「直筆サイン」と貴重資料
部屋には、博士が宿泊の記念に残した直筆のサインや、日本滞在中の様子を伝える写真、当時の新聞記事などの貴重な資料が展示されています。
彼が門司港を訪れた際に何を感じ、どのように過ごしたのか。展示を通して、天才の素顔を垣間見ることができます。
建物全体が「大正ロマン」の美術館
メモリアルルームがある「旧門司三井倶楽部」自体も、見どころ満載の建築作品です。
- 和洋折衷の建築美:木造2階建ての建物は、ヨーロッパの伝統様式(ハーフティンバーなど)に、日本的な意匠やアール・ヌーヴォー様式が融合した独特のデザイン。随所に施されたステンドグラスや彫刻は、当時の繁栄ぶりと職人の技を今に伝えています。
- 優雅なレストラン:館内にはレトロな雰囲気のレストランがあり、大正ロマンに浸りながらランチやティータイムを楽しめます。名物の焼きカレーやふぐ料理を、歴史ある空間で味わう贅沢は格別です。
- 四季彩る庭園:建物の周囲には手入れされた庭園が広がり、四季折々の花々が訪れる人の目を楽しませてくれます。
Editor’s Note: 撮影のタイミング
建物外観は、木組みの模様が美しい独特のスタイルです。庭園側から撮影すると、緑と建物のコントラストが美しく映えます。メモリアルルーム内は、当時の照明の暖かさを感じながら、静かな時間を過ごしてください。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 施設名 | 旧門司三井倶楽部(アインシュタイン・メモリアルルーム) |
| 住所 | 福岡県北九州市門司区港町7-1 |
| 開館時間 | 9:00~17:00 |
| 休館日 | 年末年始 |
| 入館料 | 大人 300円 / 高校生 200円 / 小中学生 100円 |
| アクセス | JR「門司港駅」から徒歩約5分 |
| 駐車場 | なし(近隣の有料駐車場を利用) |
| 公式サイト | 旧門司三井倶楽部 |
| お問い合わせ | 093-332-1000 |
よくある質問 (FAQ)
Q. アインシュタイン博士はいつ来たのですか?
1922年(大正11年)に、講演のために来日した際に宿泊しました。博士はクリスマスの時期に滞在し、門司港の景色やこの建物の快適さを大変気に入ったと伝えられています。
Q. 見学に予約は必要ですか?
いいえ、個人の見学であれば予約は不要です。開館時間内(9:00~17:00)に直接お越しください。
Q. レストラン利用に入館料はかかりますか?
レストランや1階の一部イベントホールなどは無料で入館できます。2階の「アインシュタイン・メモリアルルーム」や「林芙美子記念室」を見学する場合に、入館料(大人300円など)が必要となります。
【まとめ】
世界を変えた天才物理学者が、くつろぎの時間を過ごした場所。
門司港レトロ地区を訪れたら、ぜひ旧門司三井倶楽部へ立ち寄ってみてください。
大正ロマンの空間で、アインシュタインの息吹を感じる知的な旅があなたを待っています。