
かつて国際貿易港として栄えた城下町、長崎県平戸市。
この地を治めた平戸藩主・松浦(まつら)家に伝わる貴重なお雛様が公開される「平戸松浦家のひな人形」が、2026年2月1日より始まっています。
今年の目玉は、なんと国宝「松浦屏風」の女性たちをモデルにした人形。
歴史ファン、着物ファン必見の、優雅でアカデミックなひな祭りをご紹介します。
1. 国宝「松浦屏風」が立体化?貴重な「真多呂人形」
今年の展示で最も注目すべきは、「真多呂(またろ)人形」です。
これは、京都発祥の伝統技法「木目込み(きめこみ)人形」の一種。
今回展示されているのは、松浦家が所蔵する国宝「婦女遊楽図屏風(通称:松浦屏風)」に描かれた女性たちをモチーフにした作品です。
- 江戸初期のファッションを再現:現代作家(故・小田真綸芳氏)の手により、屏風の中の女性たちが着ている特徴的な衣装や髪型が、立体的に見事に再現されています。
- 「松浦屏風」とは:桃山~江戸初期の遊女や女性たちの遊興の様子を描いた傑作。そのあでやかな世界観が、人形として目の前に蘇ります。
2. 明治の姫君のためのお雛様
もう一つの見どころは、明治時代のお雛様です。
- 父から娘へ:松浦家37代当主であり、明治時代の最初の当主でもある松浦詮(あきら)伯爵が、愛娘のために作らせた雛人形が展示されています。
- 時代の名品:明治という激動の時代にあっても変わらぬ、親が子を思う気持ちと、当時の職人の高い技術を感じることができます。
3. 会場は「松浦史料博物館」エリア
会場となる住所(平戸市鏡川町12番地)は、まさに松浦家の邸宅跡である「松浦史料博物館」の敷地内です。
石畳の階段を登った先にある、歴史の重みを感じる空間で、お雛様との対面をお楽しみください。
開催は4月3日(旧暦のひな祭りシーズン)まで。
平戸の新鮮な魚介グルメと合わせて、歴史散歩に出かけてみてはいかがでおしょうか。
基本情報 (Event Info)
| 項目 | 詳細 |
| イベント名 | 平戸松浦家のひな人形 |
| 開催期間 | 2026年2月1日(日)~ 4月3日(金) |
| 場所 | 長崎県平戸市鏡川町12番地(松浦史料博物館) |
| アクセス | 「平戸桟橋バスターミナル」から徒歩5分 |
| お問い合わせ | 0950-22-2236 |
| 公式サイト | 松浦史料博物館 |
よくある質問 (FAQ)
Q. 「真多呂人形」とは何ですか?
A. 江戸時代中期に京都の上賀茂神社で始まったとされる「木目込み人形」の代表的なブランドです。木彫りのボディに溝を掘り、そこに布地をヘラで入れ込んで(木目込んで)衣装を着せる技法で作られます。
Q. 駐車場はありますか?
A. 松浦史料博物館の駐車場や、平戸港交流広場の駐車場(有料・無料あり)が利用可能です。
【まとめ】
国宝の絵画から抜け出したような人形と、明治の姫君の愛用品。
「平戸松浦家のひな人形」は、単なるひな祭りではなく、美術品鑑賞としても楽しめる贅沢なイベントです。