北九州市小倉北区に佇む広寿山 福聚寺は、黄檗宗の名刹として知られています。寛文5年(1665年)、小倉藩初代藩主・小笠原忠真公によって創建され、中国僧・即非如一禅師が開山しました。かつては七堂伽藍や塔頭25坊を有する一大寺院でしたが、慶応2年(1866年)の長州征伐の際に兵火に見舞われ、多くの堂宇が焼失してしまいました。しかし、現在も残る本堂や総門、不二門、鐘楼などは、往時の荘厳さを今に伝えています。

広寿山 福聚寺の見どころ

  • 本堂: 享和2年(1802年)に再建された本堂は、黄檗宗独特の建築様式が特徴。内部には、精緻な彫刻や色彩豊かな装飾が施され、荘厳な雰囲気に包まれています。
  • 総門・不二門: 創建当時からの姿を留める総門と不二門は、重厚な木造建築。歴史の重みを感じさせる佇まいです。
  • 鐘楼: 梵鐘の音色が境内に響き渡り、心を落ち着かせてくれます。
  • 庭園: 季節の花々が咲き誇る美しい庭園は、散策に最適です。

基本情報

名称広寿山 福聚寺
宗派黄檗宗
開山即非如一
創建寛文5年(1665年)
所在地福岡県北九州市小倉北区寿山町6-7
アクセス小倉駅からバスで15分(徒歩3分)
駐車場あり
公式サイトなし

まとめ

広寿山 福聚寺は、戦火を乗り越え、現在もなおその歴史と文化を伝える貴重な寺院です。黄檗宗独特の建築様式や美しい庭園など、見どころも豊富。北九州市を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。静寂な境内で、心穏やかなひとときを過ごせることでしょう。

By kyushutv

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