
九州の玄関口、JR博多駅。
その博多口駅前広場に出ると、多くの人々が行き交う中に、どっしりと、そして優雅に横たわるブロンズ像があるのをご存知でしょうか。
作品名は「着衣の横たわる母と子」
実はこれ、20世紀を代表するイギリスの彫刻家、ヘンリー・ムーアによる世界的な傑作なのです。
待ち合わせ場所としても親しまれているこのパブリックアートの、意外な誕生秘話と魅力をご紹介します。
1. 市民の想いで建てられた「100周年」のシンボル
この彫刻が設置されたのは、福岡市政100周年を記念してのこと。
特筆すべきは、行政だけで作ったのではなく、「市民からの募金」によって設置されたという点です。
世界的な巨匠の作品が、美術館のガラスケースの中ではなく、誰もが触れられる駅前の広場にある。
これは福岡市民の文化への関心の高さと、「博多の顔」として長く愛したいという想いの表れでもあります。
2. 博多を訪れる人を包み込む「母の優しさ」
ヘンリー・ムーアの特徴である、抽象的でありながら生命力を感じる曲線美。
タイトル通り、母親が子供を慈しむように包み込みながら横たわる姿を表現しています。
- 見る角度で変わる表情:正面から見るとその包容力に圧倒されますが、横や後ろから見ると、衣服のドレープ(ひだ)の滑らかさや、風景と融合する穴(空間)の美しさに気づかされます。
- ウェルカム・アート:子供を守る母の姿は、博多駅に降り立った旅行者や帰省客を「おかえり」「ようこそ」と優しく迎え入れてくれているようにも見えます。
3. アートな待ち合わせスポットとして
博多口の広場はイベントなどで賑わいますが、この像の周りはどこか穏やかな時間が流れています。
「博多口のムーア像の前で」と言えば通じる、博多駅の定番待ち合わせスポットの一つ。
次に博多駅を利用する際は、少し足を止めて、世界的巨匠が表現した愛の形に触れてみてはいかがでおしょうか。
基本情報 (Spot Info)
| 項目 | 詳細 |
| 作品名 | 着衣の横たわる母と子(Draped Reclining Mother and Baby) |
| 作者 | ヘンリー・ムーア(Henry Moore) |
| 設置場所 | 福岡市博多区博多駅中央街(JR博多駅 博多口駅前広場) |
| アクセス | JR「博多駅」博多口を出てすぐ |
| 観覧料 | 無料(パブリックアート) |
よくある質問 (FAQ)
Q. 誰でも見ることができますか?
A. はい、駅前広場(屋外)に設置されているパブリックアートですので、24時間どなたでも無料で見ることができます。
Q. 近くに写真は撮れますか?
A. はい、柵などはなく間近で見ることができます。博多駅の駅ビル(JR博多シティ)を背景に撮影するのもおすすめです。
【まとめ】
忙しい日常の中でふと目にする、静かなる母の愛。
博多駅のシンボル「着衣の横たわる母と子」は、今日も変わらず、行き交う人々を優しく見守り続けています。