コバルトブルーの海を切り裂くように伸びる、一本の橋。

山口県下関市にある「角島大橋(つのしまおおはし)」は、2000年の開通以来、SNSやテレビCMで話題となり、今や「日本一美しい橋」とも称される絶景スポットです。

全長1,780メートル。通行料無料の橋としては国内屈指の長さを誇りますが、その魅力は「長さ」だけではありません。

なぜこれほど美しいのか? なぜ直線ではなくカーブしているのか?

知ればもっと楽しくなる、角島大橋の秘密と撮影ポイントを徹底解説します。

1. 海の上を滑走するような「浮遊感」の秘密

角島大橋を訪れた人がまず驚くのが、海の色の美しさです。

橋が架かる「海士ヶ瀬(あまがせ)」と呼ばれる海域は、海底に白い砂が堆積しており、太陽光が反射することでコバルトブルーからエメラルドグリーンへと変化する美しいグラデーションを生み出しています。

また、橋の設計にも秘密があります。

周囲の景観(北長門海岸国定公園)を損なわないよう、橋桁の高さがあえて低く抑えられています。これにより、ドライバーは海面ギリギリを滑走しているような、不思議な浮遊感を味わうことができるのです。

2. なぜ橋は「曲がっている」のか?

角島大橋の美しさを決定づけているのが、途中から緩やかに描く「曲線」です。

実はこれ、単なるデザインではありません。

  • 無人島「鳩島(はとしま)」の存在:本州と角島の中間に浮かぶ「鳩島」は、国定公園の特別保護地区に指定されています。
  • 環境への配慮:貴重な自然を守るため、島に橋脚を建設することを避け、あえて迂回するルートが選定されました。

この「環境への優しさ」が、結果として世界中の人々を魅了する美しい曲線美を生み出したのです。この功績により、2003年には「土木学会デザイン賞優秀賞」を受賞しています。

3. 絶景を撮るならここ!おすすめ撮影スポット

訪れたら必ず立ち寄りたい、鉄板のフォトスポットをご紹介します。

  • 海士ヶ瀬公園(本州側・橋のたもと):橋のすぐ横にある公園。正面から橋の迫力を捉えることができる定番スポットです。
  • 展望台(本州側・高台):海士ヶ瀬公園より一段高い位置にあります。ここからは橋、角島、そして水平線を一枚の絵画のように撮影可能。多くのポスター写真はここから撮られています。
  • 瀬崎陽の公園(角島側):橋を渡りきった直後にある公園。今まで通ってきた橋を振り返る構図も人気です。

4. 多くのCMに登場する「走りの聖地」

その美しさから、角島大橋は多くのメディアに登場しています。

特に自動車のCM(レクサス、三菱、スズキなど)では、「爽快な走り」を象徴するロケ地として頻繁に使用されており、ドライバーにとっては一度は愛車で走ってみたい聖地となっています。

また、世界的ベストセラー『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』で紹介されたり、トリップアドバイザーの「日本の橋ランキング」で1位(2015年)を獲得したりと、その評価は海外にも広がっています。


基本情報 (Spot Info)

項目詳細
名称角島大橋(つのしまおおはし)
所在地山口県下関市豊北町神田 ~ 角島
全長1,780メートル
通行料無料
制限速度40km/h(強風時は通行止めの場合あり)
アクセス中国自動車道「下関IC」より車で約70分

よくある質問 (FAQ)

Q. 橋を渡るのに料金はかかりますか?

A. いいえ、通行料は無料です。離島に架かる一般道路の橋としては国内屈指の長さを誇ります。

Q. 混雑を避けるにはいつ行くのがおすすめですか?

A. ゴールデンウィークや夏休みは非常に混雑し、一本道のため数キロの渋滞が発生することもあります。早朝の時間帯や、平日を狙うのがおすすめです。

Q. 最寄り駅はどこですか?

A. JR山陰本線の「特牛駅」です。難読駅名として知られ、「こっとい」と読みます。ただし、駅から橋まではバスで約15分かかり、本数も少ないため、レンタカーや自家用車でのアクセスを推奨します。


【まとめ】

自然を守るための「迂回」が生んだ、奇跡のような曲線美。

角島大橋は、ただ渡るだけでなく、その背景にあるストーリーを知ることで、より深くその景色を楽しむことができます。次の休日は、コバルトブルーの海へドライブに出かけてみませんか?

By kyushutv

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