今回は、モノクロフィルム界の「異端児」にして「救世主」

「白黒写真を撮りたいけど、現像に出すと仕上がりまで1週間も待てない!」

「自分でスキャンする時、ホコリの修正作業だけで日が暮れる…」

そんな悩みを一発で解決してくれる魔法のフィルム、『ILFORD XP2 SUPER 400』をご紹介します。

これ、普通の白黒フィルムとは「中身」が全く違うんです。何が違うのか?なぜ最強なのか?その秘密を解き明かします!


1. 基本スペック:普通の白黒フィルムと何が違う?

まずはこのフィルムの最大のキモであるスペックから。

項目内容
名称ILFORD XP2 SUPER 400
感度 (ISO)400 (変更可能・後述)
現像プロセスC-41 (カラーネガ現像)
技術クロモジェニック(色素形成型)
特徴街の写真屋さんで「カラーフィルムとして」現像可能

ここが重要!

通常の白黒フィルム(HP5+など)は「白黒専用の現像液」が必要ですが、XP2は「カラーフィルムと同じ現像液(C-41)」で処理します。

つまり、「カラーフィルムの現像ができるお店なら、どこでも即日で現像できる」ということです!


2. ここが凄い!XP2 SUPERの「3つの魔法」

① スキャン派の救世主「ゴミ取り機能が使える!」

フィルムをスキャンしてデータ化する人にとって、これが最大のメリットです。

通常の白黒フィルムは「銀」の粒が残っているため、スキャナーの自動ゴミ取り機能(Digital ICEなど)が使えません。

しかしXP2は「色素(染料)」で画像ができているため、カラーフィルム同様に赤外線ゴミ取り機能が完璧に動作します。

チマチマとホコリを消す修正作業から解放される…まさに時短の神様です。

② クリーミーで滑らかな「粒状感」

「銀の粒」ではなく「染料の雲」で像を作るため、ザラザラした感じが少なく、非常に滑らか(クリーミー)な写りになります。

特に人物の肌の描写は絶品。「白黒フィルムは荒々しい」というイメージを覆す、優等生な写りです。

③ 1本のフィルムで感度を変えられる!?

信じられないかもしれませんが、このフィルムは「同じ1本のフィルムの中で、ISO感度設定を変えて撮ってもちゃんと写る」という特殊能力を持っています。

ISO 400のフィルムですが、ISO 50〜800の間なら、カメラの設定を変えるだけでOK(現像時間の変更は不要!)。

「室内に入ったからISO 800で撮ろう」「外に出たからISO 100で撮ろう」といった使い方ができる、唯一無二のフィルムなんです。


3. 徹底比較!HP5 PLUS (銀塩) vs XP2 (色素)

同じイルフォードのISO 400、「HP5 PLUS」とどう使い分ければいいのでしょうか?

  • ILFORD HP5 PLUS (伝統の銀塩):
    • メリット: 長期保存に強い(100年持つ)。シャープで力強い粒子感。
    • デメリット: 現像に時間がかかる(外注だと数日〜1週間)。スキャンのゴミ取りが効かない。
  • ILFORD XP2 SUPER (革新の色素):
    • メリット: **どこでも即日現像。**スキャンが超楽。粒がなく滑らか。
    • デメリット: 色素なので数十年単位で見ると退色する可能性がある(カラーと同じ)。

結論:「作品として100年残したい」ならHP5+。「手軽に撮ってすぐデータ化してSNSにアップしたい」ならXP2が最強です。


4. 作例で見るXP2 SUPERの世界

C-41現像ならではの「滑らかさ」をご覧ください。


5. よくある質問(Q&A)

Q1. お店で頼むとき、何といえばいいですか?

A. 「カラーネガ現像(C-41)でお願いします」と伝えればOKです。フィルムのパトローネにも「C-41」と書いてあるので、店員さんもすぐ分かります。

Q2. プリントしたらセピア色になったのですが…

A. カラー用の印画紙に焼くと、わずかに色被りしてセピアや青っぽくなることがあります。完全に無色の黒にしたい場合は、お店の人に「なるべく色味を抜いてください」と頼むか、データ化してから自分で調整するのがおすすめです。

Q3. 白黒用の現像液では現像できないの?

A. できますが、非推奨です。ベースが抜けきらず画像が濁ったり、本来の性能が出ない場合が多いです。素直にC-41(カラー現像)で処理するのが一番キレイです。


まとめ:スキャン派・デジタル派のための「最強のフィルム」

いかがでしたか?

ILFORD XP2 SUPER 400は、フィルムカメラを始めたいけれど「手間」や「難しさ」がネックになっている人にとって、最高の入門フィルムです。

撮って、近所のお店に出して、1時間後にはスマホに転送。

このスピード感で本格的なモノクロ写真が楽しめるのは、世界中探してもこのXP2だけ。

さあ、次の休日はXP2をカメラに詰めて、気軽にモノクロ散歩に出かけましょう!


By kyushutv

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