下関市にある「住吉神社(すみよしじんじゃ)」は、ただの神社ではありません。
ここは、「長門一の宮(ながといちのみや)」として古くから崇敬されてきた格式高い神社であり、なんと本殿が「国宝」に指定されているすごい場所なんです。
創建の伝説は日本書紀にまでさかのぼり、新羅から凱旋した神功皇后が住吉三神を祀ったことが始まりとされています。
今回は、戦国武将たちも大切にした国宝建築と、歴史ロマンあふれる境内の魅力をご紹介します!
🏛️ 日本でも珍しい!国宝「九間社流造」の本殿
境内に入ってまず注目したいのが、国宝に指定されている「本殿」です。
この建物は、応安3年(1370年)に、室町時代の大名・**大内弘世(おおうちひろよ)**によって造営されました。
ここが凄い!
- 建築様式: 「九間社流造(くげんしゃながれづくり)」という、全国でも非常に珍しい造りです。
- 保存状態: 室町時代初期の面影を今によく留めており、その美しさと歴史的価値から国宝に指定されています。
⚔️ 毛利元就が寄進!重要文化財の「拝殿」
本殿の手前にある「拝殿」も、見逃せない歴史遺産です。
こちらは、戦国時代の知将として有名な**毛利元就(もうりもとなり)**が、天文8年(1539年)に寄進したもの。
檜皮葺き(ひわだぶき)の趣ある屋根が特徴で、こちらも国の重要文化財に指定されています。
大内氏や毛利氏といった歴史上のビッグネームが関わっていることからも、この神社の重要性が伝わってきますね。
🌾 四季を彩る伝統のお祭り
住吉神社では、古くから伝わる神事も大切に受け継がれています。
- 旧暦元旦: 「和布刈(めかり)祭」
- 5月: 「お田植祭」
- 12月: 「河渡(かわたり)祭」
また、宝物館には「銅鐘」や「金銅牡丹唐草透唐鞍(こんどうぼたんからくさすかしからくら)」などの重要文化財も収められており、その深い歴史と社格を偲ばせます。
ℹ️ 基本情報&アクセス
新下関駅からも近く、アクセス良好です。国宝パワーを感じに訪れてみませんか?
| 項目 | 内容 |
| スポット名 | 住吉神社(長門一の宮) |
| 所在地 | 下関市一の宮住吉1-11-1 |
| 文化財 | 本殿(国宝)、拝殿(重要文化財)など |
| お問い合わせ | 083-256-2638 |
🚗 アクセス
- 【バス】
- JR「新下関駅」からバスで約3分、「一の宮」バス停下車、徒歩6分
💖 まとめ
国宝の本殿に、毛利元就ゆかりの拝殿。
下関の住吉神社は、建築美と歴史ロマンが凝縮されたパワースポットです。
美しい社殿を眺めながら、悠久の時を超えて受け継がれてきた「一の宮」の空気に触れてみてはいかがでしょうか?