
福岡県京都郡苅田町にある白石海岸は、貴重な自然の遠浅海岸で、特にマテ貝がたくさん採れることで知られています。干潮時には沖合まで歩いて行けるほど遠浅になるため、小さなお子様連れのご家族でも安心して潮干狩りを楽しめる人気スポットです。今回は、そんな白石海岸の魅力と、マテ貝採りのコツ、そして息をのむような美しい「鏡面干潟」についてご紹介します。
白石海岸の魅力とは?
白石海岸は、周辺で海岸の埋め立て開発が進む中で、唯一残された自然の遠浅海岸です。特筆すべきはその水の透明度。非常にきれいで、安心して水遊びや生き物観察ができます。
家族みんなで楽しめる!マテ貝採りに挑戦
白石海岸の最大の魅力は、なんといってもマテ貝採りです。マテ貝は細長い二枚貝で、砂浜の穴に潜んでいます。このマテ貝、捕まえ方がユニーク!
マテ貝採りのコツ
- 砂浜にあるマテ貝の穴を見つけます。楕円形の少し大きめの穴が目印です。
- 穴にそっと塩を振りかけます。
- すると、マテ貝が潮が満ちてきたと勘違いして、穴からニョキッと顔を出します。
- すかさず、マテ貝をしっかりと掴み、ゆっくりと引き抜きます。
この一連の動作が面白く、子どもから大人まで夢中になること間違いなし!コツを掴めば、誰でも簡単にマテ貝をゲットできます。マテ貝の他にも、アサリやアケミといったおなじみの貝も採れるので、色々な種類の貝を探すのも楽しいでしょう。
息をのむ絶景「鏡面干潟」
大潮の干潮時には、広大な干潟が出現します。このとき、水分をたっぷり含んだ砂浜が、まるで鏡のように空や周囲の景色、そして人々を映し出す「鏡面干潟」という現象を見ることができます。その幻想的な美しさは、写真映えも抜群で、訪れる人々を魅了しています。ぜひ、潮の時間をチェックして、この絶景を体験してみてください。
潮干狩りを楽しむための準備と注意点
白石海岸で潮干狩りを満喫するために、事前に準備しておきたいものや注意点を確認しておきましょう。
持ち物リスト(例)
- 熊手やシャベル
- マテ貝採り用の塩(容器に入れて持参すると便利)
- バケツや網袋(採った貝を入れるため)
- 軍手
- 帽子、日焼け止め(日差し対策)
- 飲み物(熱中症対策)
- 着替え、タオル
- 長靴または濡れても良い靴
料金について
2024年4月1日から、資源保護のため潮干狩りを行う方に対して採貝料金が必要となりました。ご理解とご協力をお願いいたします。
- 大人(中学生以上):500円
- 小学生以下:無料
- 支払い方法:現金、PayPay
【重要】行橋警察署からのお知らせ
白石海岸付近の道路は、終日駐車禁止です。潮干狩りシーズンは特に路上駐車による交通事故やトラブルが懸念されます。必ず指定の駐車場をご利用ください。無断で貝類を採捕すると漁業権の侵害となり、法律により罰せられることがありますのでご注意ください。
基本情報
項目 | 詳細 |
名称 | 白石海岸(しらいしかいがん) |
所在地 | 福岡県京都郡苅田町新浜町9-46 |
電話番号 | 093-434-5560(苅田まちづくり観光協会) |
駐車場に関する問合せ | 093-434-1809(苅田町役場 交通商工課) ※月~金 9:00~17:00 |
マテ貝掘りに関する問合せ | 093-436-3121(苅田町漁業協同組合) |
開催期間 | 2025年4月1日(火)~6月30日(月) |
採貝料金 | 大人(中学生以上):500円、小学生以下:無料 ※現金またはPayPay |
駐車場 | 2025年6月30日(月)まで無料の臨時駐車場を開設(苅田町新浜町9-46) ※白石海岸付近の道路は終日駐車禁止 |
アクセス(小倉方面から) | 県道25号線「日産自動車」信号を左折直進、名前のない信号を右折直進「白石海岸」信号を左折 |
アクセス(行橋方面から) | 県道25号線「白石工業団地入口」信号を右折、日産車体正門前を通過したところにある信号を左折直進「白石海岸」信号を右折 |
トイレ | 無料駐車場に仮設トイレあり |
備考 | 資源保護のため、採貝料金にご協力ください。無断採貝は法律で罰せられます。 |
まとめ
白石海岸は、マテ貝採りというユニークな体験ができるだけでなく、美しい自然や「鏡面干潟」といった絶景も楽しめる魅力あふれるスポットです。ご家族や友人と一緒に、思い出に残る潮干狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。ルールとマナーを守って、貴重な自然を満喫しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 潮干狩りに一番いい時期や時間帯はいつですか? A1. 白石海岸の潮干狩りシーズンは、例年4月上旬から6月下旬頃です。特に、潮が大きく引く「大潮」の日の干潮時刻前後2時間がベストタイミングです。事前に潮見表で干潮時刻を確認してからお出かけください。
Q2. マテ貝を採るのに特別な道具は必要ですか?塩はどれくらい持っていけばいいですか? A2. マテ貝採りには、穴を見つけるための目と、マテ貝を驚かせるための「塩」が必須です。塩は、一般的な食塩で大丈夫です。穴に少量ずつ入れるので、小さめの容器に入れて持っていくと便利です。量は採る量にもよりますが、数百グラム程度あれば十分楽しめるでしょう。その他、熊手やスコップがあると他の貝も探しやすいです。
Q3. 小さな子どもでもマテ貝採りは楽しめますか? A3. はい、楽しめます!塩をかけるとマテ貝が飛び出してくる様子は、お子様にとって非常に面白く、エキサイティングな体験になります。白石海岸は遠浅なので、比較的安全に楽しめますが、必ず保護者の方が付き添い、目を離さないようにしてください。
Q4. 採ったマテ貝やアサリは持ち帰って食べられますか?注意点はありますか? A4. はい、持ち帰って食べることができます。ただし、海水に浸して砂抜きをしっかり行う必要があります。持ち帰る際は、クーラーボックスに保冷剤と一緒に入れるなど、鮮度管理に注意してください。また、貝毒が発生する可能性もゼロではないため、地域の情報を確認し、加熱処理をしっかり行うようにしましょう。
Q5. 仮設トイレ以外に、着替える場所や足を洗う水道はありますか? A5. 無料駐車場に仮設トイレの設置があります。着替え専用のスペースや常設のシャワー施設に関する詳細情報は、現時点では提供されていません。念のため、大きめのタオルや着替えポンチョ、手足や道具を洗うための水(ポリタンクなど)を持参すると便利かもしれません。詳細は現地でご確認いただくか、苅田まちづくり観光協会にお問い合わせください。
Q6. 駐車場はいつでも無料ですか?予約は必要ですか? A6. 2025年6月30日(月)までは、無料の臨時駐車場(苅田町新浜町9-46)が開設されています。予約は特に必要ありませんが、シーズン中の週末や大潮の日は混雑が予想されますので、早めに到着することをおすすめします。繰り返しになりますが、海岸付近の道路は終日駐車禁止ですので、必ず臨時駐車場をご利用ください。
Q7. 潮干狩りが中止になることはありますか? A7. 悪天候(大雨、強風、雷など)の場合は、安全のため中止となることがあります。また、状況により遊漁期間が変更される可能性もございます。お出かけ前に、苅田まちづくり観光協会や苅田町漁業協同組合のウェブサイトやお知らせをご確認いただくことをお勧めします。