山口県下関市は、古くから海峡の街として栄え、海外との交流の窓口となってきました。
その歴史の中で、特に華やかで重要な役割を果たしたのが「朝鮮通信使(ちょうせんつうしんし)」です。
江戸時代、国を超えて文化と友情を運んだ一行。
今回は、下関に残るその足跡と、当時の豪華絢爛な行列を再現する夏の風物詩「馬関(ばかん)まつり」についてご紹介します!
🇰🇷 江戸時代の平和の使者「朝鮮通信使」とは?
「朝鮮通信使」とは、江戸時代を通じて、朝鮮王朝から日本へ12回にわたって派遣された外交使節団のことです。
- 目的: 将軍の代替わりや、世継ぎの誕生をお祝いするため。
- 役割: 単なる外交だけでなく、文化や技術の交流も盛んに行われました。
数百人規模のきらびやかな一行は、当時の日本人にとって最大のエンターテインメントであり、文化的な刺激を与える存在でした。
🚢 下関(馬関)は重要な「おもてなし」の地
彼らの旅路において、下関は非常に重要な場所でした。
通信使一行は、釜山から海路で対馬へ渡り、そこから**馬関(ばかん=現在の下関市)**を経て瀬戸内海を進み、江戸へと向かいました。
本州への入り口である下関は、重要な通過点として彼らを盛大にもてなしたのです。
市内には今も、当時の交流の様子を伝える資料や史跡が数多く残されており、歴史ロマンを感じることができます。
🎉 夏の熱気!「馬関まつり」で蘇る歴史絵巻
当時の華やかな様子を現代に蘇らせるのが、毎年夏に開催される下関最大のお祭り「馬関まつり」です。
必見!朝鮮通信使行列の再現
毎年8月23日に行われるパレードでは、「朝鮮通信使行列」が見事に再現されます。
- 見どころ: 色鮮やかな韓国の伝統衣装を身にまとった行列が、賑やかな音楽とともに練り歩きます。
- 雰囲気: 江戸時代の国際交流の熱気がそのまま蘇ったかのような光景は、多くの観光客を魅了しています。
ℹ️ 基本情報&アクセス
歴史ある唐戸エリアは、散策にもぴったりです。
| 項目 | 内容 |
| スポット名 | 朝鮮通信使上陸淹留之地(関連史跡)など |
| 所在地 | 山口県下関市唐戸町6-1 |
| 関連イベント | 馬関まつり(毎年8月下旬 ※行列再現は23日) |
| お問い合わせ | 083-231-1350(下関市観光振興課) |
🚗 アクセス
- 【バス】
- JR「下関駅」からバスで約7分、「唐戸」バス停下車、徒歩2分
💖 まとめ
江戸時代、海を越えて友情を育んだ朝鮮通信使と下関の人々。
「馬関まつり」の華やかな行列を見れば、その平和への想いと歴史の重みを肌で感じることができるはずです。
今年の夏は、下関で歴史ロマンあふれる国際交流のパレードを体感してみませんか?