山口県下関市吉田にある東行庵は、幕末の志士、高杉晋作を祀る寺院です。高杉晋作の墓所としてだけでなく、彼を生涯愛し支え続けた女性、梅処尼との物語が伝わる場所としても知られています。今回は、東行庵の歴史と見どころ、そして周辺情報をご紹介します。
東行庵の歴史
- 高杉晋作の死: 慶応3年(1867年)、高杉晋作はわずか27歳で病死しました。生前、奇兵隊を創設し、倒幕運動に尽力した彼の死は、多くの人々に衝撃を与えました。
- 梅処尼の献身: 高杉晋作の愛妾であったおうのは、彼の死後、出家して梅処尼と名乗り、晋作の墓を守り続けました。
- 東行庵の建立: 当初は山縣有朋の住居であった無隣庵を僧堂としていましたが、明治17年(1884年)に山縣有朋、伊藤博文、井上馨らの寄付により、現在の東行庵が建立されました。
東行庵の見どころ
- 高杉晋作の墓:
- 墓碑には「東行墓」と刻まれています。
- 国の史跡に指定されています。
- 梅処尼の墓:
- 高杉晋作を生涯に渡り愛し続けた梅処尼の墓も、境内に静かに佇んでいます。
- 東行記念館:
- 高杉晋作や奇兵隊に関する資料や遺品を多数展示しています。
- 高杉晋作の生涯や功績、そして梅処尼との愛の物語を深く知ることができます。
- 四季折々の風景:
- 境内は、梅、椿、桜、菖蒲、花ハス、紅葉、サザンカなど、四季折々の花々が咲き乱れます。
- 特に秋の紅葉は美しく、ライトアップされた幻想的な風景は必見です。
東行庵の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 〒750-1101 山口県下関市吉田1184 |
アクセス | JR小月駅よりバスで約14分、「東行庵入口」バス停下車、徒歩約8分 中国自動車道小月ICから車で約10分 |
駐車場 | あり(普通車約200台、大型バス数台) |
開館時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 無料(東行記念館は有料) |
まとめ
東行庵は、高杉晋作と梅処尼の物語に触れ、幕末の歴史を感じることができる場所です。美しい自然と静寂な雰囲気の中で、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。