福岡県糸島市、標高955mの雷山中腹に佇む雷山千如寺大悲王院は、真言宗大覚寺派の古刹です。天平14年(742年)に行基菩薩によって開山されたと伝えられ、山岳信仰の霊場として、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。
雷山千如寺大悲王院の歴史
行基菩薩が開山した後、弘法大師空海もこの地を訪れ、修行を行ったとされています。その後、鎌倉時代には、宋から帰国した清賀上人によって再興され、最盛期には12の僧坊と300人以上の僧侶が修行する一大道場となりました。
雷山千如寺大悲王院の見どころ
- 大悲王院: 宝暦2年(1752年)に福岡藩主・黒田継高公によって建立された本堂。国の重要文化財に指定されています。
- 木造千手観音立像: 大悲王院に安置されている本尊。高さ約4.8mの巨大な像で、鎌倉時代後期の作と推定されています。国の重要文化財に指定。
- 木造清賀上人坐像: 鎌倉時代の作とされる清賀上人の坐像。国の重要文化財に指定。
- ビャクシン: 樹齢約600年といわれる、福岡県指定天然記念物の巨木。上品な芳香を放つことでも知られています。
- 紅葉: 秋には、樹齢約400年の大カエデをはじめ、境内全体が鮮やかに色づき、多くの参拝者で賑わいます。
雷山千如寺大悲王院の基本情報
項目 | 内容 |
住所 | 〒819-1145 福岡県糸島市雷山626 |
電話番号 | 092-323-3547 |
拝観時間 | 9:00~16:30 |
拝観料 | 400円(入山料100円含む) |
駐車場 | あり(150台) |
アクセス | 車:JR筑肥線「筑前前原駅」から約20分 バス:JR筑肥線「筑前前原駅」から昭和バス「雷山観音前」行きで約30分、「雷山観音前」バス停下車すぐ |
雷山千如寺大悲王院は、自然豊かな雷山に抱かれた、静寂の祈りの道場です。ぜひ訪れて、歴史と自然を感じながら、心穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。