
氷点下の山里で、夜通し舞い踊る神々の宴。
宮崎県北部、日本最南端の天然スキー場があることでも知られる極寒の地・五ヶ瀬町(ごかせちょう)。
ここで2026年1月10日(土)の夕方から翌朝にかけて、**「桑野内(くわのうち)神社夜神楽」**が奉納されます。
高千穂や椎葉と並び、神楽の聖地として知られるこの地域。中でも桑野内神楽は、激しいテンポと独特の演目で知る人ぞ知る名神楽です。
厳しい寒さの中でこそ熱く燃え上がる、魂の舞をご紹介します。
1. 桑野内神楽の特徴:「般若」と「スピード」
桑野内神楽の起源は明治3年(1870年)頃。桑野内神社が現在の場所に移転したのと同時期に始まったとされ、現存する当時の舞衣にもその記録が残っています。
近隣の神楽と比べても際立つ特徴が2つあります。
- 般若面(はんにゃめん)の多用:通常、神楽面といえば穏やかな翁や力強い男面が多いですが、ここでは鬼のような形相の「般若面」をつける演目が多く見られます。神秘的でありながら、どこか恐ろしさを秘めた迫力があります。
- 高速のテンポ:お囃子のリズムが速く、舞のテンポも非常にスピーディーです。夜通し舞い続ける体力を要する激しい舞は、見る者をトランス状態へと誘います。
2. 極寒の夜を徹して舞う
会場となるのは、神社そのものではなく、地域コミュニティの中心である**「8区センター(下組生活改善センター)」**です。
神事は夕方16時から始まりますが、神楽の奉納が本格化するのは18時頃から。そこから翌11日の昼前まで、夜を徹して三十三番(またはそれに準ずる数)の演目が奉納されます。
- 地元の人との距離が近い:「神庭(こうにわ)」と呼ばれる舞台を囲み、焼酎を酌み交わしながら神様と人が一体となって楽しむのが夜神楽の醍醐味です。
- 防寒対策は「命綱」:五ヶ瀬町の1月の夜は、氷点下になるのが当たり前です。会場内はある程度暖房が効いていますが、出入り口付近は冷えますし、屋外は極寒です。ダウンジャケット、厚手の靴下、ブランケット、カイロなど、スキーに行くのと同レベルの装備でお出かけください。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 行事名 | 桑野内神社夜神楽 |
| 開催日 | 2026年1月10日(土)~1月11日(日) |
| 開催時間 | 10日 16:00神事、18:00神楽奉納開始 11日 午前中まで(夜通し開催) |
| 会場名 | 8区センター(下組生活改善センター) |
| 住所 | 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町桑野内 |
| 料金 | 拝観無料(御初穂として寸志を包むのがマナーです) |
| アクセス | 九州中央自動車道「通潤橋IC」から車で約40分 |
| 駐車場 | あり(現地の誘導に従ってください) |
| お問い合わせ | 0982-82-1200(ごかせ観光協会) |
| 公式サイト | 五ヶ瀬町観光サイト |
よくある質問 (FAQ)
Q. 会場は「神社」ではないのですか?
はい、神楽の舞が奉納されるのは神社境内ではなく、集落にある公民館施設「8区センター(下組生活改善センター)」です。ナビを設定する際はご注意ください。
Q. 途中から見たり、途中で帰ったりしてもいいですか?
はい、自由に出入り可能です。夜通し行われますが、数時間だけ見学して帰る方もいれば、仮眠を取りながら朝まで過ごす方もいます。ただし、神事の進行を妨げないよう静かに出入りしましょう。
Q. 食事や飲み物はありますか?
基本的には各自持参です。近くにコンビニエンスストアなどはありません(車で数十分かかります)。温かい飲み物や軽食を持っていくことをおすすめします。また、地元の方から振る舞い酒などがある場合もありますが、感謝の気持ちでいただきましょう。
【まとめ】
五ヶ瀬の澄み切った星空の下、太鼓の音と般若の舞が交錯する一夜。
観光化されすぎていない、地元の息遣いが聞こえる「本物の夜神楽」を体験したい方には、この桑野内神楽がおすすめです。
防寒対策を万全にして、神々の宴へお出かけください!