
「もしもし」の歴史がここに集結。
門司港レトロ地区の少し奥、大正モダンな建物の中に、通信の歴史が詰まった「門司電気通信レトロ館」があります。
懐かしの「黒電話」や「公衆電話」、一世を風靡した「ポケベル」から、明治時代の貴重な電話機まで。入館無料で楽しめるこの博物館は、大人には懐かしく、子供には新鮮な驚きを与えてくれる、知る人ぞ知る名スポットです。
タイムスリップ!「もしもし」の100年史
大正13年(1924年)に建てられた旧・逓信省門司郵便局電話課庁舎を利用した館内は、一歩入ると昭和の時代にタイムスリップしたかのような空気が流れています。
1. 懐かしすぎて声が出る展示物
展示室には、通信技術の進化を物語る機器がずらり。
- 黒電話・赤電話: 昭和の家庭や店頭にあったダイヤル式電話。
- ショルダーフォン: 「平野ノラ」でおなじみ、肩から掛ける巨大な携帯電話の祖先。
- ポケベル: 暗号のような数字を送ってメッセージを伝えた平成初期の必須アイテム。
「これ使ってた!」「昔、おばあちゃん家にあった!」と、世代を超えて会話が弾むこと間違いなしです。
2. 五感で楽しむ「体験コーナー」
ただ見るだけではありません。実際に触って遊べるのがこの施設の最大の魅力です。
- 電話交換手体験: 昔のドラマで見る「手動交換機」。ジャック(プラグ)を差し込んで回線をつなぐ、当時の交換手さんの仕事を疑似体験できます。
- モールス信号: 「トン・ツー」のリズムで信号を送る体験。
- ダイヤル体験: スマホ世代の子供たちにとって、ジーコ、ジーコと回すダイヤル式電話は未知の機械。実際に触れて、その感触を楽しめます。
Editor’s Note: レトロな建物自体も必見
この建物は、門司港地区で最初の鉄筋コンクリート造りの建造物の一つ。放物線アーチの窓や、モダンな外観は「大正ロマン」そのものです。建物の前で記念撮影もお忘れなく。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 施設名 | 門司電気通信レトロ館 |
| 住所 | 福岡県北九州市門司区浜町4-1 |
| 開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29〜1/3) |
| 入館料 | 無料 |
| アクセス | JR「門司港駅」から徒歩約20分 西鉄バス「門司港レトロ」バス停から徒歩約5分 |
| 駐車場 | なし(近隣のコインパーキングを利用) |
| 公式サイト | NTT西日本 門司電気通信レトロ館 |
| お問い合わせ | 093-321-1155 |
よくある質問 (FAQ)
Q. 入館料は本当にかかりませんか?
はい、完全無料です。予約も不要ですので、散策の途中にふらっと立ち寄ることができます。
Q. 門司港駅からは歩けますか?
徒歩だと約20分かかります。少し距離がありますので、門司港レトロ観光列車「潮風号」に乗って「出光美術館駅」で降りるか、西鉄バスを利用するのが便利です。海沿いをゆっくり散歩しながら向かうのも、気候が良ければおすすめです。
Q. 子供でも楽しめますか?
はい、楽しめます。特に「電話交換体験」や「ダイヤル式電話」などは、ゲーム感覚で触れることができるため、お子様にも人気のコーナーです。
【まとめ】
スマホひとつで世界中と繋がれる今だからこそ、先人たちが築いた「通信の歴史」に触れてみませんか?
レトロで可愛い建物と、懐かしい黒電話の感触。
門司港レトロの奥座敷で、無料とは思えない充実の体験をぜひ!