下関市菊川町、のどかな田部盆地の一角に、古代の息吹を感じられる場所があります。
その名は「植松古墳公園(うえまつこふんこうえん)」。
ここは、今から約1300〜1400年前の古墳時代に造られたお墓が、公園としてきれいに整備・保存されているスポットです。
当時の有力者たちが眠る石室を間近に見ながら、歴史のロマンに浸ってみませんか?
⚱️ 1400年前のタイムカプセル!横穴式石室の謎
植松古墳公園にあるのは、「横穴式石室(よこあなしきせきしつ)」を持つ古墳群です。
作られたのは、今からおよそ1300年から1400年前。
誰のお墓?
詳しいことはわかっていませんが、当時この吉賀(よしか)地区を中心に勢力を持っていた小豪族か、あるいは有力な農民層の家族のお墓ではないかと考えられています。
石室の前に立つと、かつてこの地を開拓し、暮らしていた人々の営みが目に浮かぶようです。
🏞️ 公園として整備された歴史遺産
かつてこの場所には、7基の古墳がありました。
しかし、残念ながらそのうちの4基は、辺りが水田として開発された際に失われてしまいました。
現在は、完全に残っている2基を含め、その周囲一帯が「植松古墳公園」として大切に整備されています。
また、公園から東へ約100メートル離れた場所にも、もう1基、同じ形の円墳が現存しています。
失われた歴史を惜しみつつ、今に残る貴重な遺産をじっくりと見学できるのが魅力です。
ℹ️ 基本情報&アクセス
ドライブの途中にふらりと立ち寄れる、歴史の隠れ家スポットです。
| 項目 | 内容 |
| スポット名 | 植松古墳公園 |
| 所在地 | 下関市菊川町大字吉賀 |
| 種類 | 横穴式石室墳群(円墳) |
| お問い合わせ | 083-287-1114(菊川総合支所地域振興課) |
🚗 アクセス
- 【車】
- 中国自動車道「小月IC」から約11分
💖 まとめ
田園風景の中に静かに佇む、古代の有力者たちの眠る場所。
「植松古墳公園」は、整備された環境で気軽に古墳を見学できる、歴史好きにはたまらないスポットです。
菊川町を訪れた際は、1400年の時を超えて残された石の部屋を覗きに行ってみませんか?