仏壇・提灯・お茶の町が、桃色に染まる1ヶ月。

日本一の玉露の産地であり、伝統工芸の町としても知られる福岡県八女市(やめし)。

白壁の町家が連なる美しい福島地区を中心に、町全体が雛祭り一色になる**「雛の里・八女ぼんぼりまつり」**が、**2026年2月15日(日)から3月15日(日)まで開催されます。

八女のひな祭りの主役は、きらびやかな段飾りではなく、この地で長く愛されてきた「箱びな」**です。

100か所以上の会場を巡りながら、職人の町・八女の粋と、素朴な人形の温もりに触れる旅をご案内します。


1. 八女独自の文化「箱びな」とは?

このお祭りでぜひ見ていただきたいのが、八女特有の**「箱びな」**です。

  • 庶民の祈りの形:江戸時代から昭和30年代頃まで八女で作られていた独自のひな人形です。杉や桐の木箱の中に、お内裏様とお雛様、そして装飾がコンパクトに収められています。「子供の成長を願う気持ちは、貧富に関わらず同じ」という想いから、庶民でも手に入れやすく、収納もしやすい形式として普及しました。
  • 素朴な表情:衣装は豪華な着物ではなく、紙や布を貼り付けた素朴なものが多いですが、その表情はどこか愛らしく、見る人の心を和ませてくれます。

2. 「白壁の町並み」を歩く(福島地区)

メイン会場となる八女福島地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

  • 町家ミュージアム:白壁の町家、商家、仏壇店、提灯屋など、約100か所以上の軒先にひな人形が飾られます。歴史ある建物の格子戸越しに見るお雛様は、八女ならではの風情。お店の人との会話を楽しみながら、ゆっくりと散策するのがおすすめです。
  • ぼんぼりの灯り:祭りの名前にある通り、期間中は町並みにぼんぼり(提灯)が灯り、夕暮れ時には幻想的な雰囲気に包まれます。さすがは「八女提灯」の産地です。

3. 足を延ばして「黒木地区」へ

中心部の福島地区からバスでさらに奥へ進んだ黒木地区(くろぎちく)でも展示が行われます。

黒木の大藤(国の天然記念物)で有名なこのエリアでは、より自然豊かな風景と、地元の人々が大切に守ってきた古いお雛様に出会うことができます。

Editor’s Note: 八女茶スイーツは必食!

散策の合間には、八女名産の「八女茶」を使ったスイーツをぜひ味わってください。濃厚な抹茶ソフトクリームや、お茶屋さんの和カフェなど、レベルの高いお茶スイーツが町中に点在しています。


基本情報 (Access & Info)

項目詳細
イベント名雛の里・八女ぼんぼりまつり
開催期間2026年2月15日(日)~3月15日(日)
時間10:00~17:00
開催場所①八女福島地区一帯(白壁通り、大正町商店街など)
②黒木地区
料金散策無料(一部施設有料)
アクセス(福島)JR鹿児島本線「羽犬塚駅」から堀川バスで約20分「福島」下車、徒歩10分
アクセス(黒木)JR鹿児島本線「羽犬塚駅」から堀川バスで約40分「黒木」下車、徒歩5分
駐車場あり(八女市役所駐車場、観光物産館ときめき駐車場など)
お問い合わせ0943-22-6644(茶のくに観光案内所)
公式サイト八女市公式観光サイト

よくある質問 (FAQ)

Q. 「箱びな」は購入できますか?

昔ながらの箱びなは骨董品としての展示が主ですが、現在の人形作家や職人が制作した現代版の「箱びな」やお土産用の小さな人形は、一部の工房や雑貨店で購入できる場合があります。

Q. 福島地区と黒木地区はどのくらい離れていますか?

車やバスで約20分〜30分ほど離れています。両方回る場合は、移動時間を考慮して計画を立てるか、まずはメインの福島地区を中心に散策することをおすすめします。

Q. ぼんぼりの点灯時間は?

通常、夕方から夜にかけて点灯されますが、お店や民家のひな人形展示は17:00頃に終了するところが多いので、人形鑑賞は日中に済ませるのがベストです。


【まとめ】

2026年の早春は、お茶の香りと優しい灯りに包まれる八女へ。

白壁の町並みにひっそりと、しかし誇らしげに飾られた「箱びな」たちが、あなたを温かく迎えてくれます。

まずはメイン会場の「福島バス停」を目指しましょう!

By kyushutv

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