2000年前の地層から見つかった一粒の種が、現代に花を咲かせたとしたら…?

まるで映画のような「奇跡の物語」を持つ花が、下関市の「土井ヶ浜弥生パーク」で見られるのをご存知ですか?

その名は「大賀ハス(おおがはす)」。

太古のロマンを秘めた、美しくも神秘的なピンクの花をご紹介します。


🌸 世界が感動!「2000年前の種」復活ストーリー

大賀ハスの物語は、昭和26年(1951年)に始まります。

植物学者の大賀博士らが、千葉県検見川の泥炭層を掘り進め、3粒の古蓮実(ハスの実)を発見しました。

博士の懸命な発芽処理の結果、そのうちのたった一株だけが成長に成功。

そして翌年の昭和27年7月18日、ついに2000年の眠りを破り、淡い紅色の花を咲かせたのです。

このニュースは「世界最古の花の復活」として世界中を駆け巡り、多くの人々に感動を与えました。


✨ 「古代蓮」の美しさと見頃

別名「二千年蓮(にせんねんはす)」や「古代蓮」とも呼ばれるこのハス。

現代のハスとは一味違う、その特徴と見頃をチェックしましょう。

  • 特徴: 淡い紅色をした、大型の一重(ひとえ)咲きの花が特徴です。優雅で気品ある姿は必見です。
  • 見頃: 例年6月中旬から開花が始まります。
  • 広がり: たった一粒から始まった命は、今では国内外150箇所以上に株分けされ、平和と友好のシンボルとして大切に育てられています。

弥生時代の遺跡がある「土井ヶ浜」で、同じく弥生時代(約2000年前)のハスを眺める…。

そんな悠久の時を感じる特別な体験ができるスポットです。


ℹ️ 基本情報&アクセス

項目内容
スポット名大賀ハス(土井ヶ浜弥生パーク)
所在地〒759-6101 山口県下関市豊北町神田上891-8
見頃例年6月中旬より
お問い合わせ083-788-1841(土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム)

🚗 アクセス

  • 【バス】
    • JR山陰本線「長門二見駅」からバスで約15分、「土井ヶ浜」バス停下車、徒歩3分
  • 【車】
    • 中国自動車道「下関I.C」から約63分

💖 まとめ

2000年の時を超えて蘇った奇跡の花、「大賀ハス」。

その淡く美しいピンク色は、見る人に生命の神秘と感動を伝えてくれます。

初夏の風を感じながら、土井ヶ浜弥生パークで古代ロマンに浸るひとときを過ごしてみませんか?

 

By kyushutv

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