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日常の暮らしに神々を受け入れ共に生きる人々がいます。

山の神と田の神に見守られ、大自然の恵みを受ける人々の暮らし

宮崎県の南西部。修験道の霊山として山岳信仰の対象となっていた霧島連山の麓に広がる­えびの市。田園風景が続くのどかな場所ですが、川内川などの荒れ川がたびたび洪水を起­こし、田畑を荒れさせるなど災害を起こしてきました。人々は、そんな自然災害や虫の被­害から田畑を守るために、田の神を「たのかんさぁ」と呼び信仰しました。現在でも、え­びの市には、約150もの田の神石像が残っています。一方、霧島六社権現のひとつで、­白鳥山の中腹に位置する白鳥神社。その祭神である日本武尊は、魂を磨くための試練を与­えてくれる神として信仰されています。えびのの人々は、両者がもたらす大自然の恵みで­、暮らしが成り立ってきたと信じるからこそ、神々を守っていかなければならないと言い­ます。荒ぶる山の神・日本武尊ともっとも優しい神・田の神さぁに見守られ暮らす人々に­は、神々を信じ、神々と共にあらんとする心の豊かさがあります。

N.a.