長崎ランタンフェスティバルとは、中国の旧正月(春節)に合わせて開催される長崎市の冬の一大イベントです。市内各地で約1万5千個のランタンやオブジェが灯され、極彩色の幻想的な光景を楽しむことができます。この記事では、長崎ランタンフェスティバルの見どころやアクセス方法などをご紹介します。

長崎ランタンフェスティバルの歴史と意味

長崎ランタンフェスティバルは、1994年に始まった比較的新しいイベントですが、その起源は江戸時代にさかのぼります。当時、長崎は唯一の国際貿易港として栄え、多くの中国人が住み着きました。彼らは自分たちの文化や宗教を守りながら、日本人とも交流しました。その中で、中国人が春節を祝う行事「春節祭」が生まれました。

春節祭では、旧暦の1月1日から15日までにさまざまな祭りや行事が行われます。その中でも最も華やかなものが「元宵節」です。「元宵節」は旧暦の1月15日で、天空に浮かぶ精霊を見ることができると信じられていました。そのために、提灯(ランタン)を灯して町を練り歩くお祭りが始まりました。

このお祭りは、「長崎新地中華街」を中心に毎年続けられてきましたが、1994年に「長崎ランタンフェスティバル」として規模を拡大しました。それ以来、毎年多くの観光客やメディアに注目されるようになりました。

長崎ランタンフェスティバルでは、「元宵節」だけでなく、「皇帝パレード」や「媽祖行列」など他の春節関連のイベントも開催されます。「皇帝パレード」は清朝時代に皇帝・皇后が民衆と一緒に新年を祝った様子を再現したパレードです。「媽祖行列」は航海安全の女神「媽祖」を唐寺(中国寺院)から孔子廟(孔子廟)へ運ぶ行列です。

中国文化や歴史に興味がある方はもちろん、家族やカップルでも楽しめるイベントだと思います。

●イベント名 長崎ランタンフェスティバル
●開催期間 例年2月中頃〜3月初旬

●点灯式の日は18:00~22:00 最終日は20:00まで点灯
●開催時間 17:00~22:00
●料金 料金 一部の会場及びイベントで有料あり
●開催場所 湊公園(長崎新地中華街・中央公園ほか)
●住所 長崎県長崎市新地町
●アクセス [車]長崎道長崎ICから出島有料道路 出口から約5分[公共交通]JR長崎駅から路面電車築町電停 徒歩3分
●お問い合わせ 095-822-8888 長崎市コールセンター「あじさいコール」
●関連ホームページ https://www.at-nagasaki.jp/festival/lantern/